【VITRUM2021特集 第5回】貴重な現地レポートを全6回にわたり連載!

皆様こんにちは! TGM way 編集チームです。

10月12日(火)更新の記事でお知らせしました通り、10月5日(火)~10月8日(金)の4日間、イタリア・ミラノ市内の展示会場にて、ガラス業界向けの国際展示会であるVITRUM2021が開催されました!

今回は当社社員の参加は叶いませんでしたが、当社のイタリア出先機関であるMG Services社が現地訪問を行い、展示会全体の視察はもちろん、当社取扱いの各メーカーのブースを訪ね、展示内容の視察やインタビューを実施してきました。TGM wayでは、全6回に分けて、その様子をお伝えしていきます!是非チェックください!

VITRUM特集5回目となる今回は、伊FENZI社および伊ALUPRO社の展示・インタビューの様子をお伝えします。2社の簡単なプロフィールは下記の通りです。

1. イタリア・FENZI(フェンジー)社:FENZI社は、1941年創業で、主に複層ガラス、鏡、装飾ガラス用の各種化学製品の開発・製造を行っています。主力製品の複層ガラス用1次・2次シール材、鏡のバックコーティング材は世界でもトップクラスのシェアを持っており、欧米を中心に全世界に6カ所の生産拠点を有しています。FENZI社は同社を中心とした企業グループ「Glass Alliance(ガラスアライアンス)」を構築しており、後述のALUPRO社及びROLL-TECH社、また今回のVITRUM特集の2回目でご紹介したTECGLASS社がグループに属しています。グループ全体で複層ガラス用シーリング材各種スペーサー、装飾インク、ガラス用インクジェット印刷機と包括的な製品群を提供しており、国内外で同社の存在感が日々高まっています。本社はミラノ市近郊にあり、お膝元で開催されるVITRUMには例年グループ全体で共同出展しています。

2. イタリア・ALUPRO(アルプロ)社:ALUPRO社は1992年創業で、同社の子会社であるデンマーク・ROLL-TECH社とともに、あらゆるタイプの複層ガラス用スペーサーをラインナップしています。特に同社の主力製品であるCHROMATECH ULTRA(樹脂&SUSハイブリッドタイプ)は、国内外で高いシェアを持っています。また、2年前にはTHERMIX(サーミックス)ブランドを買収し、同社の製品群に加えるなど、継続的な組織拡張・技術革新に挑んでいます。なお、同社子会社であるROLL-TECH(ロールテック)社は1986年創業で、ウォームエッジ(高断熱)スペーサー黎明期の時代にオールSUSのウォームエッジスペーサーを開発・販売し、会社規模を拡大しました。現在ではALUPRO社の子会社となり、両社の知見・技術を活かして新製品開発や既存製品の改良に共同で取り組んでいます。今回のVITRUMでも、ALUPRO社と共同で出展していました。

それでは各社のインタビュー及び展示の様子をご紹介いたします!


1. イタリア・FENZI社


FENZI社のMatteo PADOVAN氏

ここ数年、当社を取り巻く市場環境は非常に良好で、特に複層ガラスや家電分野向けの製品に関しては、継続的な成長を続けています。新型コロナウイルス感染症の流行を受け、人々はより多くの時間を自宅で過ごすようになりました。必然的に、多くの人が自宅をより高断熱化にし、快適な時間を過ごす為の空間づくりをする為に、内装などのリノベーションにより多くの予算を使う様になりました。それにより、当社でも窓や内装に関係する製品群の売上が伸びています。

上記の様な流れもあり、当社製品でも特に複層ガラス用各種シーリング材およびTPS(サーモプラスチックスペーサー)の売上が拡大しています。TPSは、ブチル材をベースとしたウォームエッジスペーサーで、複層ガラスの高い断熱性を実現する事は勿論、生産工程を自動化し、さらに1つの素材であらゆる空気層幅に対応できることから、近年複層ガラスメーカー様からの需要が増えています。ただ、従来のリジット(バー材)タイプのウォームエッジスペーサーの需要も継続的に上昇しています。

最近の市場トレンドを見ると、TPSの需要は今後数年でさらに伸びると考えています。TPSは生産する上での柔軟性に加え、複層ガラスに非常に高い性能を提供します。特に大きなメリットは2点あり、1つの製品を用いて、自動のアプリケーターでガラス上に塗布する事で、様々な空気層幅に対応可能という点、また完全自動制御のアプリケーターにより塗布される事で、一般的なスペーサーで製造される複層ガラスと比較しても、高い精度、性能を実現する点です。

FENZI社の直近の取り組みとしては、本社工場の増築プロジェクトを進めています。これにより、生産キャパの拡大のみならず、生産工程の更なる自動化やデジタル化を推進したいと考えています。このカイゼン活動は、当社の新製品に限らず、既存製品の生産工程の更なる最適化や性能の向上に繋がる取り組みです。

また、現在、CO2排出量を低減する事に貢献できる新しいグリーン(エコ)製品を開発しており、2022年もこのプロジェクトを継続する予定です。FENZI社は「世界のガラス産業のパートナーへ」をモットーとしており、今後もお客様の満足度を何よりの重要な指標として、製品・サービスを提供していきます。足元を見ると、コロナ渦に端を発した原材料価格の高騰や原材料不足、物流遅延が発生しており、メーカーとしては苦境に立たされていますが、お客様への影響を最小限に抑えるべく、ガラスアライアンスグループ全体で取り組んでいます。

2. イタリア・ALUPRO社

新型コロナウイルス感染症の流行はありましたが、それでも市場の状況は好調で、当社製品への需要も目立った減少は無く拡大を続けています。

ALUPRO社のセールスマネージャーであるSanela Hajdarovac氏は明言し、次の様にインタビューで語っていました。

当社は世界中に多様な種類のスペーサーを販売・輸出している、世界でも存在感のあるブランドです。現在の市場トレンドを見る限りでは、今後、アルミニウム合金の供給量は向こう数年低下していくと予想しており、伴って、既に高騰しているアルミ価格の更なる上昇の可能性も見込んでいます。

ただ、スペーサーという製品に限れば、特に中央・北ヨーロッパなどの地域における、アルミから、より断熱性能が高く、エコロジーな樹脂スペーサーへの切替が顕著に進んでおり、当社への需要もそのトレンドを反映しています。東ヨーロッパや新興国では、まだ断熱性能に対する需要が他の地域程は進んでいませんが、これらの国でも近い将来、世界的なトレンドを追随していくものと考えています。

中央ヨーロッパの諸国では、ウォームエッジスペーサーの仕様比率が65~70%程度にまで上昇しており、2022年に施行される新たな基準により、さらにその比率が高まることを見込んでいます。また、新型コロナウイルス感染症の流行中もそのトレンドは変わっておらず、むしろ高断熱製品へ向かうトレンドを助長しています。ALUPRO社の製品の内、ベストセラーはやはりCHROMATECH ULTRAシリーズ(樹脂&SUSハイブリッド)です。また、特に北欧地域やUKなどの地域では、MULTITECHシリーズの需要も拡大しています。2年前に新たに当社ブランドの一員に加わったTHERMIX TX PROに関しても、毎年2桁台の成長を見せています。

現状、近い将来における新製品のリリースは予定していません。今現在、当社としての最重要課題は、現行製品の品質の更なる向上と、安定した供給体制の構築であり、お客様満足度の更なる向上のため、メンバー全員で取り組んでいます。ALUPRO社では直近で、スペーサー生産ラインの更なる自動効率化を図る為、生産工程に新しく設備投資も行いました。特にTHERMIX TX PROの生産ラインを、自社の他製品用ラインと同様の自動化レベルにまで引き上げる事に注力しています。今後も、ALUPRO社並びに、ガラスアライアンスグループにご注目いただければ幸いです。

ガラスアライアンス共同ブースの様子


前述の通りTGM wayでは今月、複数回に分けてVITRUM2021の関連情報や当社取扱いメーカーのインタビュー動画、展示内容などをレポートしていく予定です。VITRUM運営委員会から正式な来場者数や出展社の属性などの統計データがリリースされた後、そうした情報もTGM way上でレポートしていく予定をしています。視察を検討していたが断念された方、これまで視察した事が無いが興味がある方などに向けて、現地の情報をお伝えできればと考えておりますので、是非引き続きチェックしてください!


今回のメーカー
以下画像をクリックしていただくとメーカーのウェブサイトにアクセスできます

イタリア・FENZI社
イタリア・ALU PRO社

本記事に関する問い合わせ先
株式会社TGM 営業部 資材グループ
TEL: 03-6261-1260 MAIL: general@tgm-japan.com

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