2022年11月15日に米国労働統計局が発表した生産者物価指数(品目別情報)の速報値によれば、10月度の板ガラスの生産者物価指数は165.614であり、先月比+2.353(+1.44%)、前年同月比で+15.094(+10.03%)となりました。
生産者物価指数は、生産者(製造メーカー)の出荷価格に基づく価格変動を表す経済指標であり、上述の数値は1982年の価格を100として算出されています。一般的に消費者物価指数よりも景気動向の反映が早い指標として参照されています。
過去10年の板ガラスの生産者物価指数の推移を下図に示します。2022年5~7月では板ガラスの物価指数の伸び率が鈍化しておりましたが、夏以降では再び上昇傾向がみられております。しかしながらインフレ基調ではあるものの、市場からはガラス問わず物価指数全体の伸び率は鈍化しつつあるとの指摘も上がっており、今後の動向に注目が集まっています。米国における生産者物価指数の全品目の平均値は0.2%上昇(物品は0.6%上昇、サービスは0.1%g下落)となっています。
世界では依然として新型感染症に端を発した物流遅延や現在料不足といった混乱が続いております。また、ロシアによるウクライナ侵攻の影響から欧州のエネルギー・食料不足が顕在化しつつあるなど、世界情勢は未だ難しい局面が続いています。
弊社では引き続き今後の市場動向を注視して参ります。

出典:米国労働統計局(U.S. BUREAU OF LABOR STATISTICS), PPI Commodity data for Nonmetallic mineral products-Flat glass, not seasonally adjusted
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