
イギリスでは2022年7月より新たな建築物の省エネ基準であるBuilding Regulations Part Lが施行されます。新築向けはもちろん、既存物件向けの窓やドアに対しても適用されます。今回更新された新しい省エネ基準に適用するため、Guardian Glass社は複層ガラス用のコーティングガラスであるClimaGuard® Neutral1.0を発表しました。
同製品はUg値1.0W/m2kを誇り、同種の住宅向け他製品と比較して、自然な色合いや低反射性が特徴となっています。
ClimaGuard® Neutral 1.0は、強化などの熱処理も可能で、安全ガラス用途にも使用することができます。ガラス加工メーカーや窓メーカーは1種類の素板を在庫するだけで多様な用途に活用できるなど、加工側の利便性も考慮されています。
今回のイギリスにおける新基準は2021年12月に公開され、2022年7月15日より適用される予定となっています。正式に変更が承認された文書は5つありますが、住宅向けの窓やドアに関わる文書はPart L(化石燃料とエネルギーに関する条文)に属しています。このPart Lでは、新築や既存住宅向けの窓やドア製品に対して、新しい省エネ基準を設けています。省エネ効率はSAP10(住宅のエネルギー規格を測定する標準評価手順)により測定されます。
今年の7月から、トップライトやガラス入りドアを含めた、新築・既存住宅向け建築ガラス製品に対して、1.6 W/m2Kの基準をクリアすることが義務化されます。変更前は2.0 W/m2Kが基準でしたので、今回の変更でより一層厳しい基準が適用されることとなります。窓まわりには多様な部材が使用されることや安全率などを考慮すると、新基準に適用するには、窓のU値としては1.2 W/m2K、またガラス単体のUg値としては1.0 W/m2Kをターゲットにする必要があると言われています。
Guardian Glass社のイギリス・アイルランド地域担当であるGary Frakes氏は、今回の製品展開について下記の様にコメントしています。
「Ug値1.0を実現した本製品を展開するにあたり、当社としては採光性を最大限に高め、住宅に多くの日光を採り込み、光の反射を抑えながらも高い断熱性を実現するという、これまでとは変わったアプローチを採用しました。ClimaGuard® Neutral 1.0は、高い断熱性、自然な色合い、低反射率を持つ、当社のコーティングガラスに対する知見を結集した製品です。」
ClimaGuard® Neutral 1.0は、複層ガラス(4mmガラス+16mm空気層+4mmガラス、アルゴンガス仕様)において、約74%の可視光透過率、約14%の反射率及び約52%の日射透過率を実現しています。
同製品は、Guardian ExtraClear®フロートガラスへのコーティングとして選択可能で、さらにGuardian ExtraClear合わせガラスや、UltraClear®高透過ガラスにも使用が可能です。より自然な色合いや採光性を持つ本製品により、外観の意匠性を保ちながら、高い断熱要求に応えることができます。
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※本記事は、glassonline.comを運営するA151 SRL社に特別な許諾を得て掲載しています
※情報出典元:Glassonline2022年2月24日掲載記事:「Guardian Glass introduces ClimaGuard® Neutral 1.0」
本記事に関する問い合わせ先
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TEL: 03-6261-1260 MAIL: general@tgm-japan.com
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