2023年3月15日に米国労働統計局が発表した生産者物価指数(品目別情報)の速報値によれば、2月度の板ガラスの生産者物価指数は176.069であり、先月比+6.7(+4.0%)、前年同月比で+18.4(+11.7%)となりました。
生産者物価指数は、生産者(製造メーカー)の出荷価格に基づく価格変動を表す経済指標であり、上述の数値は1982年の価格を100として算出されています。一般的に消費者物価指数よりも景気動向の反映が早い指標として参照されています。
過去10年の板ガラスの生産者物価指数の推移を下図に示します。2022年秋~2023年初頭にかけて鈍化していた同指数ですが、2月に入り再び急激な高騰を見せています。しかしながら、米国における生産者物価指数の全品目の平均値は0.1%下落(物品は0.2%減、サービスは0.1%減)となっており、板ガラスの市況とは状況が異なっている点には注意が必要です。世界的にみても物価水準は高止まりしたままであり、価格環境の厳しさは今後も続くことが予想されます。
弊社では引き続き今後の市場動向を注視して参ります。

出典:米国労働統計局(U.S. BUREAU OF LABOR STATISTICS), PPI Commodity data for Nonmetallic mineral products-Flat glass, not seasonally adjusted
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