【ガラス設備】Amber-Glass社、デジタル印刷のパートナーにTecglass社を起用

Amber-Glass社の歴史は、ガラス加工の技術と知識を代々受け継いできた家族経営の伝統を抜きにして語ることはできません。1925年にSilesia（シレジア：ポーランド南西部からチェコ北東部）でガラス工房として創業した同社は、この数十年の間に着実に成長し、現在では、ポーランドChrozów（ホジュフ：ポーランド南部都市）に5000平方メートルの最新の生産工場本社を構える業界有数の有名な企業に成長しました。

Amber-Glass社は、Pilkington, Saint Gobain, AGC, SCHOTT AG, Euroglass, Guardianなどの主要メーカーのガラスを供給するポーランド最大の建築用ガラスと鏡の卸会社の一社です。このポーランドの会社は、ガラス産業における主要メーカーの最先端技術への取り組みにより、機械設備と加工技術を常に拡大し、研削、穴あけ、面取り、CNC加工、合わせ、強化などの分野で専門的なガラスの切断と加工を提供しています。現在では、装飾ガラスの分野で業界トップのTecglass社のデジタル印刷ラインを導入し、デジタル印刷ガラスも提供しています。

このほど、Tecglass社のデジタル印刷ラインの設置が完了し、装飾ガラス製品拡大のための新たなプラットフォームが整いました。これにより、家具メーカー、インテリアデザイン・内装メーカー、建築外装メーカー、ドアやフレームレスガラス製品メーカーへ、従来事業で提供していたガラス製品より一層幅広い選択肢が提供できるようになりました。

Amber-Glass社の採用したマルチカラーデジタル印刷機「VITRO-JET FC」は、ライン、ドット、フレームといった従来のスクリーン印刷のパターンから、画像、テクスチャー、サテン効果など、あらゆる種類の処理を可能にし、板ガラスへのデジタル印刷の柔軟性をもたらします。

Amber-Glass社の取締役製造部長であるMarcin Karel氏は、ガラス加工技術の可能性を広げ続けるという強い使命感を持っていることを自負しています。「デジタル印刷技術は、以前から当社の戦略的ロードマップにありましたし、Tecglass社と彼らが製造するハイテク品質の製品についてはよく知っていました。今年、ようやく事業拡大のためのプロジェクトが現実のものとなり、その技術を社内で手に入れることが出来、非常に満足しています。」

「Tecglassは最高のパートナーであり、着手していることがこれ以上ないほど順調に進んでいます。私たちは、最大2,500 x 4,500 mmのガラスサイズを処理できるデジタルラインを採用しましたが、これは私たちの強化処理能力に見事に適合しています。Tecglass社は、デジタル印刷ラインを構成するすべての機械とそこで使用する全てのセラミックインクを含む総合的なプロジェクトを提供する能力を有してします。」

「また、1社で全てのソリューションを提供しているという点も、決定打となりました。私たちの意思決定の結果には本当に満足していますし、このユニークな技術を取り入れた全く新しい製品群をお客様に提供できることに興奮しています。」

Tecglass社が提供するデジタル印刷ラインのコンセプトは、入力から出力まで完全に自動化されたガラス処理を可能にし、日々のオペレーションに必要な人的資源を最小限に抑えます。高度に洗練された技術は、従来のスクリーン印刷のような、あらゆるレベルで高い運用コストを伴う他のシステムと比べて、装飾ガラスの処理方法を完全に革新する産業コンセプトへと移行しました。

Amber-Glass社の経営陣の一人であるDawid Danysz氏は、次のように述べています。「デジタル印刷で高品質の製品を提供できるようになることを長い間待っていましたが、お客様からのフィードバックは非常に良好です。私たちは、デジタルラインの作業量を徐々に増やし、リファレンス・サプライヤーとしての地位を強化し、位置づけられるようにしたいと心から願っています。」

「Amber-Glass社では、高品質の製品を提供すること以外は考えていません。Tecglass社との新しいパートナーシップは、装飾プロジェクトにこのような価値をもたらしてくれることは間違いないでしょう。」