【ガラス設備】複層ガラス:気密性の確保こそ、業界が直面する真の課題

複層ガラスの製造において、複層ガラスユニット性能は周辺部のシーリングシステムがどれほど高い精度で仕上げられるかに大きく左右されます。高い気密性は単一の工程だけで実現されるものではなく、相互に関連する一連の工程を高い精度で管理することで初めて実現されます。具体的には、ガラスの前処理から、スペーサーの取り付け、ガス充填、精密な接合、プレス工程、最終的なシーリングに至るまで、それぞれの工程が複層複層ガラスユニット全体の品質と長期的な性能を支えています。

リジッド(硬質)スペーサーの前提
スペーサーは、複層ガラスユニットの気密性を確保し、長期的な性能を維持する上で極めて重要な役割を担っています。各種スペーサーは、それぞれ異なる構造や技術的アプローチによって、複層ガラスユニットの高い気密性と断熱性能の実現を支えています。

リジッドメタルスペーサー(剛性のある金属製スペーサー):
一般的に使用されるアルミニウムやスチールなどの金属素材は、ガス透過や水分侵入に対するバリアとして機能します。このため、スペーサー枠の金属部分に生じる継ぎ目はできる限り少なくすることが重要です。費用のかかるコーナーキーを使用せず、スペーサーのコーナー部を曲げ加工によって成形すれば、シール性能上の重大な弱点となる箇所を低減し気密性の信頼性が高まります。

ただし、スペーサーの曲げ加工には極めて高い精度が求められます。単に材料の完全性やコーナー部の外側形状を維持するだけでなく、一次シール材であるPIB(ポリイソブチレン)を均一かつ確実に塗布するための最適な表面状態を確保することが重要です。

FOREL社のスペーサーオートベンダー機は、ブチル塗布に適した広い側面を持つコーナー部を形成し、スペーサー幅の厳密な寸法精度を確保することで、組立工程においてブチルの密着性や均一なプレス品質を損なう原因となるコーナー部の変形を防ぎます。

硬質プラスチックスペーサー:
これらは熱曲げを必要とする場合でも、常温での曲げが可能な場合でも、気密性は一般的に薄い金属フィルムによって確保されています。そのため、スペーサーフレームの曲げ加工を行う際には、フレームの全周にわたりフィルムの保護状態を維持することが求められます。金属スペーサーについて述べた同様の注意点が、ここでも当てはまります。

ガラスの準備
ガラスの前処理工程は、個々のガラスの洗浄・乾燥から始まります。FOREL社の縦型ガラス洗浄機は、高度な洗浄システムを搭載し、後工程に移行する前にガラス表面に付着した汚れや異物を徹底的に除去します。後工程における安定した加工品質と複層ガラスの高い品質、信頼性の確保を可能にします。

Low-Eガラスを扱う際には、エッジ部のコーティングを完全に除去することが不可欠です。コーティングを構成する金属の残留物は、時間の経過とともに酸化を引き起こし、複層ガラス内部に黒ずみや変色を生じさせる可能性があります。また、金属コーティングとシーリング材が反応することで、接着性が損なわれる場合もあります。FOREL社のLow-E膜除去機は、スペーサーおよびシーリング材の適用する面を正確に処理し、複層ガラスの適切なシーリングを確実にします。

スペーサーの高精度な取り付け
スペーサーは、ガラスの形状に沿って極めて高い精度で取り付ける必要があります。FOREL社のラインは、リジッド(硬質)スペーサー、フレキシブルスペーサー、サーモプラスチックスペーサー、またはそれらを組み合わせたプロファイルにも対応できるよう構成可能であり、多様な精算要件に適応します。

コイル状で供給されるスペーサー(一次シール材が付いているか否かを問わず)や、ドラム缶で供給されるサーモプラスチックスペーサーを含み「フレキシブルスペーサー」については、フレキシブルスペーサーの始点と終点が接する最終接合部の処理が特に重要です。

フレキシブルスペーサーの始点と終点が接する最終接合部の処理

組立とプレス
組立工程は、スペーサーとガラスが一次シール材に均一に接着することを確実にするうえで、極めて重要な工程です。ガラスの位置決め精度、クローズ速度、プレス時間といった物理的パラメータは、最終的な仕上がりに直接な影響を及ぼします。

FOREL社の機械は、デジタルサーボ制御による動作を通じて、個々のガラスとスペーサーの寸法および厚みを測定し、必要なガス量を算出するとともに、ガラス周囲全体にわたって均一なプレスがかかるようにします。

すべてのプレス機は出荷前に検査され、各顧客の具体的な要件に応じて動作パラメータが設定されます。カスタマイズしたパラメータを保存できるため、生産時の機械管理が容易になり、安定した性能と均一な製品品質が確保されます。

サーモプラスチックスペーサーを加工する際、FOREL社のバッファーシステムは、押出成形されたばかりのサーモプラスチックスペーサーがプレス工程に入る前に、硬化、安定させることができます。付属のスペーサー位置合わせステーションは20mmを超える仕様にも対応でき、変形のリスクを低減します。

連続的かつ高精度なシーリング
シーリングは、複層ガラスの製造工程の最終段階です。FOREL社の自動シーリングロボットは、連続的な容量制御式の吐出システムを採用しており、複層ガラス外周に沿ってシール材を一定量かつ均一に塗布するよう設計されています。
専用センサーがシーリング対象となるスペーサーのシーリング深さを検知し、吐出される材料量を正確に制御します。これにより、通常複層、トリプル複層、クワッド複層、段付き(ステップユニット)、さらには大型の複層ガラスを加工する場合でも、安定した性能が確保されます。

FOREL社 複層ガラス製造ライン: 統合型プロセス制御
気密性の高い複層ガラスは、生産工程全体の一貫性と精度の高さから生み出されます。FOREL社の技術が真価を発揮するのは、この全体を見通したアプローチにおいてであり、単なる個々の機械によるものではなく、最終製品の品質を左右するあらゆる工程を統合し、協調的に制御することによって実現されます。

エッジ加工からスペーサーの取り付け、ガス充填、プレス、そしてシーリング材の計量、塗布に至るまで、すべての工程が連携した自動化によって精密に管理され、一貫したワークフローが実現されています。

このアプローチにより、工程のばらつきを抑え、一貫した操作パラメータを維持することが可能になります。その結果、高精度かつ信頼性が高く、長期にわたって再現性のある複層ガラスを製造できる理想的な条件が整えられます。

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イタリア・FOREL社

※本記事は、FOREL社に特別な許諾を得て掲載しています。
※情報出展元: https://www.forelspa.com/projects-and-news/news/insulating-glass-airtight-units-the-industrys-true-challenge/ に掲載



本記事に関する問い合わせ先
株式会社TGM 営業部 設備グループ
TEL: 03-6261-1260 MAIL: general@tgm-japan.com

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