
11月24日のEU運輸・通信・エネルギー理事会に先立ち、Glass Alliance Europeは、現在のTTF(オランダ天然ガス指標)が100~125 €/MWhの間で変動していること、ガス・電気価格が歴史的に見ても高額な水準であることなどから、欧州の経済、産業、社会全体を深刻に弱体化させているとして、声明文を発表しています。
インフレ、経済成長の縮小、エネルギー貧困の拡大といったマクロ経済・社会的影響を超えて、これらの高エネルギー価格はガラス生産コストを押し上げ、欧州のガラス製造および加工設備の競争力を脅かしています。一部の地域での工場の生産停止や投資控えといった状況に加え、EU圏外からのガラス製品の輸入の増加が目立つようになっています。
今日のエネルギー価格は、欧州のガラス産業にとって存続にかかわる危機といえます。ガラス製品は、食品、飲料、建築、インフラ、輸送、医薬品、再生可能エネルギーなど、多くの重要なバリューチェーンで不可欠な存在であるため、ガラス産業の弱体化は、欧州が気候変動対策を達成するための能力を深刻に阻害することになり得ます。
Glass Alliance Europeの事務局長であるBertrand Cazes氏は、エネルギー理事会についてコメントし、次のように述べています。「欧州委員会が市場調整メカニズムを提案しているように、仮想的な将来のガス価格の急騰に対処することも一つの重要事項と言えますが、今日の過度のエネルギーコストを抑制するための対策を設計することこそ喫緊の課題です。」
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※情報出展元:glassonline.com 2022年11月25日掲載「Glass Alliance Europe calls for measures to curb high energy cost」
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