2022年6月14日に米国労働統計局が発表した生産者物価指数(品目別情報)の速報値によれば、5月度の板ガラスの生産者物価指数は158.546であり、先月比+0.67(+0.4%)、前年同月比で+4.1(+9.8%)となりました。
生産者物価指数は、生産者(製造メーカー)の出荷価格に基づく価格変動を表す経済指標であり、上述の数値は1982年の価格を100として算出されています。一般的に消費者物価指数よりも景気動向の反映が早い指標として参照されています。
過去10年の板ガラスの生産者物価指数の推移を下図に示します。2022年3月に一時的に下落を見せた物価指数ですが、4月、5月とで再び増加傾向に転じています。米国における生産者物価指数の全品目の平均値は0.8%上昇しており、物価及びサービス価格のインフレ傾向は未だに継続しているものと考えられます。世界的な物価の高騰が聞こえて久しいですが、各種の物価の落ち着きはまだ先になることが予想されます。
世界では依然として新型感染症に端を発した物流遅延や現在料不足が続いております。また、ロシアによるウクライナ侵攻の問題もなかなか解決の目途が立たないなど、世界情勢は難しい局面が続いています。弊社では引き続き今後の市場動向を注視して参ります。

出典:米国労働統計局(U.S. BUREAU OF LABOR STATISTICS), PPI Commodity data for Nonmetallic mineral products-Flat glass, not seasonally adjusted

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