2022年4月13日に米国労働統計局が発表した生産者物価指数(品目別情報)の速報値によれば、3月度の板ガラスの生産者物価指数は155.707であり、先月比-2.1(-1.3%)、前年同月比で+13.5(+9.5%)となりました。
生産者物価指数は、生産者(製造メーカー)の出荷価格に基づく価格変動を表す経済指標であり、上述の数値は1982年の価格を100として算出されています。一般的に消費者物価指数よりも景気動向の反映が早い指標として参照されています。
過去10年の板ガラスの生産者物価指数の推移を下図に示します。2021年2月以降、同物価指数は毎月上昇を続けておりましたが、2022年2月の157.8をピークに3月は反落となりました。ただし、米国における生産者物価指数の全品目の平均値は1.4%上昇していることに鑑みると、物価及びサービス価格のインフレ傾向は継続しているものと考えられます。そのため、板ガラスの物価指数の反落は一時的なものである可能性があります。
世界では依然として新型感染症に端を発した物流遅延や現在料不足が続いております。また、ウクライナ情勢における人道的な問題も懸念されます。世界情勢の変動の激しい昨今ではありますが、弊社では引き続き今後の市場動向を注視して参ります。

出典:米国労働統計局(U.S. BUREAU OF LABOR STATISTICS),
PPI Commodity data for Nonmetallic mineral products-Flat glass, not seasonally adjusted
本記事に関する問い合わせ先
株式会社TGM 営業部 資材グループ
TEL: 03-6261-1260 MAIL: general@tgm-japan.com
