
世界中のZara店舗でも最大となる新たなフラッグシップ店舗が、スペインのマドリッドに誕生しました。この店舗は建築、デザインや顧客への魅力など、様々な要素で従来店舗を超越しています。有名なスペイン広場を持つGran Via84地区において素晴らしい景観を演出している本店舗ですが、外装に使用されているガラスにも特徴があります。
1953年に開業し、当時は欧州でも最大級の建築物であったEdificio Españaビルディングに入居したZaraでは、新店舗の地上階に約6.5m高x 3m幅の合わせガラスを30枚近く導入しました。設計者であるInditex Groupに要求された安全性、高い透明性、防音性、品質などに対して、このようなサイズ感のガラス製品で対応できる加工メーカーは欧州でもそう多くはありません。

今回のプロジェクトでは、高い先進性と技術力が評価され、スペインのTvitec社が選定されました。スペインのCubillos del Sil, Leónに拠点を持つ同社では、Zaraの新社長であるMarta Ortega氏が直接開店指揮を執ったこの新店舗に導入される全ての安全合わせガラスの製作を担当しました。各合わせガラスは3枚の12mm厚高透過ガラスと特殊透明中間膜で構成されています。PVB中間膜により万が一の破損時にもガラスの脱落を防ぎ、安全性を実現しています。

最大限の透明性を発揮するため、前述の通りガラスは高透過タイプが使用されていますが、使用された合わせガラスは優れたデザイン性を発揮するだけでなく、高い安全性と商業的優位を店舗に与える、大きな存在となっています。ガラスのサイズ自体も巨大ですが、合わせガラスは1ユニットあたり約1,850kgと、重量も2トン近くの規格外です。
中間膜には防音効果もあり、7,700㎡のフロア面積を持つ同店舗に訪れたゲストに対して、快適な時間と空間を提供しています。

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※情報出典元:Glassonline2022年4月12日掲載記事:「Tvitec: mega windows for a mega Zara store」
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