
イタリア・Immmes社は、過去5年間の、同社が設計・製造するガラス加工工場向け浄水システムの導入数が、世界で500基を超えたことを発表しました。また、昨今の各種原材料費、部材費の高騰による顧客への影響を最小限に抑える為、プロセス最適化などの社内努力により、原材料費高騰による50%の価格上昇までは社内で吸収していく計画も発表しました。
Immmes社は、ガラス加工工場向けの総合浄水システムのメーカーとしては世界的なリーディングカンパニーの1社です。これまでも数多くの大手ガラスメーカー、加工メーカーに浄水システムを導入してきました。同社は2月に決算報告会を開催し、同社の浄水システム導入数が500基を超えたことを発表しました。この前期までの大きな成功の発表は同社の営業ディレクターであるPaolo Reffo Scarso氏によって行われました。
報告会で公開された情報によると、Immmes社の主な販売先としてイタリア以外では、アメリカ、スペイン、フランス、ドイツ、ポーランドが挙げられており、合計で41ヵ国の顧客にシステムを販売したことがわかります。また、5年前と比較して、導入された浄水システムの処理キャパシティの平均は、87㎥/時から123㎥/時へと大きくなっています。
また、昨今国際情勢により拡大している各種原材料費、部材費の高騰に対抗する為、様々な社内努力により、50%の価格上昇まで自社で吸収できるようになるための社内プロジェクトを立ち上げました。上昇率が50%を超えた場合は、顧客への転嫁が必要ですが、これもImmmes社が導入実績を伸ばしている中、少しでも客先への負担を軽減するための社内努力の一環と説明がありました。
Immmes社の総合浄水システムは、ガラス加工廃水を、CNC加工機などのスピンドル内部冷却水にも使用できるレベルまで浄化します。その為、工場全体で水を循環して使用することができ、工場現地の排水基準への適合を行うだけでなく、水消費量の削減にも大きな貢献を行います。昨今のエコフレンドリー実現のための取り組みでは、電気やCo2消費量の削減が注目されがちですが、水の消費量を抑え、また清涼な水を排水できる同社のシステムもまた、エコフレンドリーやSDGsといった、持続可能な社会の実現に貢献しています。
TGM wayでは昨年開催されたVITRUM展示会にて、Immmes社の営業ディレクターであるPaolo Reffo Scarso氏にインタビューを実施しました。動画内で浄水システムの概要も説明してくれていますので、併せてインタビュー動画を下記にてご紹介いたします。
※日本語字幕をオンにしてご覧ください。
※本記事は、glassonline.comを運営するA151 SRL社に特別な許諾を得て掲載しています
※情報出典元:Glassonline2022年3月22日掲載記事:「Immmes achieves 500 installations and launches price-blocking action」
※今回は水曜日配信となっておりますが、次回は通常通り金曜日(3/25)に配信予定です
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