【ガラス検査】インタビュー:強化ガラス自動検査装置を使用するメリット

今日、特にガラスの外観基準に関して、強化ガラスに求められる要求が厳しさを増しています。必要とされているのは、アニストロフィー* のない、平坦で歪みのない強化ガラスです。強化ガラスに対する品質クレームを避けるために、ガラス加工メーカーにおいて、自動検査技術を活用する例が増えてきています。

強化ガラス検査装置のメーカーであるLiteSentry社のドイツ支部の代表を務めるErich STRUWE氏に、同社システムにはどのような機能や検査能力が備わっているのか、GW NEWSのMatthias REHBERGERがインタビューを実施しました。

* 偏光した光源に当てたり、偏光サングラスで見たりしたときに、暗部と明部のゴースト状のパターンとして現れる光学現象の一種。


GW NEWS(以下 GW):現在の自動検査装置はどのような機能を持っているのか、教えてください。

Erich STRUWE氏

Erich STRUWE(以下 STRUWE氏):
近年、テクノロジーは目覚ましい進歩を遂げています。従来は表面の傷や欠点だけを検出していましたが、現在の検査装置では、ガラスの寸法や平坦度、全体反りまでも自動検査できるようになっています。更に、アニストロフィーやホワイトヘイズ(白色の曇り)もリアルタイムで検出できるようになりました。

GW:なぜリアルタイムの検出が重要なのでしょうか?

STRUWE氏:効果的に工程を管理・制御するには、オペレーターや工程管理者への即時のフィードバックが重要です。強化炉のオペレーターは、検査装置からのリアルタイムのフィードバックにより、風冷強化炉のパラメーターを即座に調整し、公差のズレ、イリデッセンス* 、アニストロフィーを予防することが可能となります。そして、クレームやダウンタイムを回避することで、多くのコストを削減することができます。

** 光の干渉によって不要な虹色の輝きが見えてしまう光学現象

GW:風冷強化の際にガラスの歪みが検出されないとどうなるのでしょうか?

STRUWE氏:風冷強化の際には、制御された方法でガラスが加熱され、その後冷却されます。しかし、例え工程が制御されていても、ガラスに物理的な歪みが発生してしまうケースが発生します。これを平面度の偏差と呼んでいます。この様な場合、ただちに強化炉のパラメーターを調整したり、検査装置を使用しないと、こうした歪みは後にクレームの対象となるレベルに簡単に達してしまいます。
高品質の合わせガラスでは、強化ガラスの平坦性が最終製品にとって決定的な意味を持ちます。取り付けられた強化ガラスが平坦でない場合、欠陥が積み重なり、すぐに深刻なイリデッセンスやデラミネーション(剥離)に繋がります。歪みは、目視検査の際に発見できないことが多く、最終製品や客先への納品後にようやく見つかるケースが頻発しており、生産者にとっての課題となっています。ご想像いただける通り、生産工程の下流や納品後にこうした欠点が発見された場合、多大なコストが発生する事になります。

GW:自動検査装置を使う実際のメリットは何でしょうか?

STRUWE氏:強化ガラスの品質管理のために検査装置を使用することで、加工メーカーは廃棄を大幅に削減し、歩留まりを大幅に向上することができます。更に、合わせガラスにより薄い中間膜を使用するなど、更なる加工の最適化を行うことが可能となります。リアルタイムで結果を画面に表示する測定システムは、高品質の強化ガラスを製造するための鍵となります。

GW:LiteSentry社にはどのようなシステムがありますか?

STRUWE氏:ガラス加工メーカー向けに、LiteSentry社にはOSPREY COMPLETEという製品があります。STRESS PHOTONICS社製のグレーフィールド・ポラリスコープカメラと適切なソフトウェア処理を用いて、平坦度、イリデッセンス、ホワイトヘイズ、ローラーウェーブ、アニストロフィーを測定することができます。本検査装置の方式と能力は、新しい規格であるASTM C 1901-2021に準拠しています。もう一つの検査装置は、OWL3です。

GW:OWL3にはどのような機能があるのでしょうか?

STRUWE氏:OWL3は、バッチ式の強化炉で処理される自動強化ラインなど、様々な強化プロセスのために設計されています。非接触型の光学システムにより構成されており、ガラスのバッチが強化炉に入る前に、ガラス厚、Low-Eコーティングの種類とレイヤー数、ガラス寸法、ガラス位置を測定します。OWL3は、データを直接炉のコントローラに送信し、炉が自動的にレシピを選択し、強化中の加熱パラメーターの最適化を実施します。これにより、サイクルタイムが短縮され、ガラスの歪みが最小限に抑えられ、ガラスの平坦度が改善されます。
また、OWL3とLOAD VALIDATORシステムを組み合わせれば、ガラスそのものの欠点だけでなく、投入時にガラスの欠陥を検出することも可能です。この場合、ガラスのローディング中に直ちに警告が出され、炉に入る前にコンベアが停止されます。

出典:Darum lohnt sich der Einsatz von Scannern from GLASWELT.de


株式会社TGMでは、年々高まるガラスの加工品質に対する要求を受け、強化ガラスの歪みおよび応力バランス測定のためのソリューションをご提案しています。また、ガラス表面の欠点検出のソリューションや、高い精度で測定・検出するために必要となる高性能な洗浄乾燥機もご提案しています。ぜひお気軽にご相談ください。


<今回のメーカー>
以下画像をクリックしていただくとメーカーのウェブサイトにアクセスできます

アメリカ・LiteSentry社

本記事に関する問い合わせ先
株式会社TGM 営業部 設備グループ
TEL: 03-6261-1260 MAIL: general@tgm-japan.com

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