【複層】CRISTALERÍA CREVILLENTE社（スペイン）：多様化・革新・競争…FOREL社製設備と共に

CRISTALERÍA CREVILLENTE社は、1972年にロリンギラ（スペイン・ヴァレンシア）に設立されました。内装用や特殊なプロジェクト用のガラスは勿論、住宅用や商業施設用の複層ガラスも製造しており、国内市場ではトップレベルの企業です。現在は、José LuisとJoaquín García Fernándezの兄弟が経営しており、約100名の従業員を擁しています。

CRISTALERÍA CREVILLENTEは、スペイン市場では老舗の会社です。成功の背景にはどのようなビジョンがあったのでしょうか？

企業としての私たちの歩みは、約50年に及ぶ複雑なストーリーです。家族経営で始まったCRISTALERÍA CREVILLENTEは、年月をかけて着実に成長し、スペインのガラス市場を代表する企業になりました。当社の沿革は、様々な出来事や段階で構成されており、多くの人々が貢献してきましたが、その中には一本の筋が通っています。弊社は、常に生産の多様化を目指し、新しいツールやソリューションに継続的に投資してきました。私たちは、品質と幅広い自由度の両方において、お客様により多くのものを提供し続けたいと考えています。これこそが、私たちを成長させてくれ、日々の競争を支えてくれている精神なのです。

CRISTALERÍA CREVILLENTE社のJoaquin García Jiménez氏とJoaquin García Fernández氏

CRISTALERÍA CREVILLENTE社
José Luis García Fernández氏

流通形態や主な顧客について教えてください。

主に国内市場をターゲットに、住宅や商業施設の大手企業に供給しています。私たちが主に手がけるのは、高い生産量と最高の加工精度を必要とする大規模な注文です。最も重要なプロジェクトが、最も要求の厳しいものになるのは当然です。このようなチャンスを活かすために、複層ガラスの製造と小口処理のための最高のソリューションを用意する必要がありました。
私たちの顧客には、高度なプロフェッショナリズムを要求し、特殊な施設を専門とする、小規模な企業も数多く含まれています。当社が日常的に使用している設備機器では、長年のパートナーシップ関係を持つFOREL社の製品が多いです。
現在、私たちはコバ磨き用に二つのFORELライン（その内の1機には穴あけ・ミーリング用の縦型CNCシステムも装備されています）と、二つの複層ガラスライン（ジャンボラインとレジデンシャルライン）を使用しており、レジデンシャルラインは数ヶ月前に設置されました。ジャンボラインの性能には非常に満足していましたが、大量の注文を受けたため、加工を多様化する為に導入を決めました。今ではジャンボラインを商業プロジェクトや、より特殊な加工、更には大型の複層ガラスユニット（ショーウインドウ・グレージング・ファサード等）の組み立てに専念させることができるようになりました。一方、レジデンシャルラインは、住宅分野の全てのカタログ品製造に使用しています。このラインは信頼性が高く、迅速な生産が可能なので、生産フローをより効率的に編成し、製品の品質を向上させると共に、納期を短縮することができています。

昨年は、製造業各社にとって大変な時期でした（訳者註：元となる記事は2021年6月に公開されました）。今後のガラス市場への期待をお聞かせください。

確かに、簡単な未来ではなさそうです。これまでの不況の結果として、競争力が高まることは充分に予想されます。しかし我々は、先を見据えて蒔いてきた種が、このアフター・コロナの段階で花開くのではないかと考えています。CRISTALERÍA CREVILLENTE社は、常に最新の技術と生産に投資してきました。これまでの取り組みが、今後も競争力を維持し、お客様のご支持を得られるものと信じています。