
自動車用ガラスは、自動車における環境負荷の低減に貢献することが期待されます。高性能なガラス加工技術により、移動中のエアコンの使用効率を高め、その結果、CO2排出量を削減し、電気自動車の航続距離を延ばすことが可能となります。
Glass for Europeは、「Advanced glazing systems to curb air-conditioning energy consumption:空調エネルギー消費を抑制するための先進的なガラス加工技術」という論文の中で、先進的なガラス加工製品が自動車に与える影響についてまとめ、Green Mobilityに関する今後の法律でその使用を促進するよう政策関係者に働きかけています。Glass for Europeの技術基準およびプロジェクトアドバイザーであるJustin Loup氏は、「法律が改善されれば、ヒアラブルなフロントガラスや太陽光を抑制するガラス製品の採用が可能になるでしょう」と述べています。
今後の法規制では、エアコンによるCO2排出量を車両の公式データに記載し、ガラスによる影響を説明することが求められるようになっていくでしょう。また、バッテリー式EVの環境への影響を判断するために、ガラス部品の選択など、あらゆる持続可能な要素を考慮した枠組みが必要となっていくでしょう。「ガラスに関する項目は、環境に配慮した技術革新のための効率的な車載エアコンシステムの測定方法にも含まれるべきだと思います」と、Justin Loup氏は続けています。
フロントガラス、サイドガラス、ルーフトップガラスは、夏と冬に車内の温度を快適なレベルに維持し、霜除け、曇り止めをサポートすることができます。これにより、車内の熱効率が向上し、車載エアコンに必要なエネルギーが削減され、自動車の全体的な効率と持続可能性が高まります。
自動車用ガラスの最近の進歩を考慮すると、すでに市場に出ているガラス加工技術によって、「平均的なエンジン車のCO2排出量を1.2g/km削減可能」であり、「EVでは3~9%の航続距離延長が可能」とJustin Loup氏は結んでいます。
Glass for Europe:YouTube @glassforeurope 「Are car emissions tests fit for the scope?」より引用
Glass for Europeについて
Glass for Europeはヨーロッパの板ガラスの業界団体です。
※本記事は、glassonline.comを運営するA151 SRL社に特別な許諾を得て掲載しています
※情報出展元:2023年3月23日 のhttps://www.glassonline.com/gfe-advanced-glazing-system-to-increase-vehicles-sustainability/に掲載
<今回のメーカー>
以下画像をクリックしていただくとGlass for Europeのウェブサイトにアクセスできます
本記事に関する問い合わせ先
株式会社TGM 営業部 設備グループ
TEL: 03-6261-1260 MAIL: general@tgm-japan.com