【ガラス設備】Forel社の高性能設備により、自動化、効率化、生産性向上を実現

GoricaStaklo社はクロアチアを代表するガラス製造会社の1社で、主に複層ガラスと内装用ガラスの製造に注力していますが、ミラー加工、スクリーン印刷、窓、ドア工事なども手掛けています。1969年にクロアチアの首都Zagrebで設立された同社は、現在2世代目となるRobert Kos氏とVinko Huzjak氏によって経営されており、100名以上の従業員を擁しています。15,000平方メートルの生産面積を持つGoricaStaklo社の製品は、主にクロアチアの住宅市場向けに供給されています。GoricaStaklo社は2000年以降、自動化、効率性、生産性の向上に焦点を当て、生産フローに大きな変革をもたらしました。この過程において、同社はForel社の複層ガラス製造ラインと縦型加工機を採用しています。

「1969年、父のStijepan KosとパートナーのStijepan Huzjakは、Velika Gorica市にガラス工場を設立しました。」と、オーナー兼CEOのRobert Kos氏は語っています。「彼らは当時クロアチアで最も若いガラス工芸家でしたが、熱意にあふれていました。そして、彼らには熱意が必要でした。69年、クロアチアはまだ旧ソビエト政権との繋がりが深く、民間活動に多くの制限がありました。社会・政治の転換が終わった1991年になってようやく最初のオートメーション装置に投資できるようになりました。自動化によって生産は飛躍的に向上し、私たちはクロアチアで初めて加工されたガラスを提供することができました。同時に、複層ガラス製品の生産を開始しました (当初はマニュアル方式) 。戦時中は明らかに減速期となりましたが、1995年から市場は新しい機会をもたらしました。転機は、クロアチアの欧州連合 (EU) への加盟と最初のForel社製複層ガラス製造ラインの購入で、2000年代半ばに訪れました。

その複層ガラス製造ライン (マニュアルシール機仕様) は2004年に導入され、GoricaStaklo社の生産性を大幅に向上させました。

「最初の複層ラインで、私たちはForel社の製品を知り、評価することができました。」と生産マネージャのFranjoVrkaševi氏は語ります。「10年間、定期的なメンテナンスのみで素晴らしい成果をあげました。しかし、その後、生産プロセスの自動化を完了したいと考えました。2014年には、新しいForel社製 “レジデンシャル” ラインを購入しました。これは、4,500×2,500mmまでのガラス加工、ガス充填、異形対応機能に加え、シーリングロボットによるダブルやトリプル複層への自動シーリング機能も持っており、複層ガラス製造の自動化が実現しました。そして、私たちはすぐにそれに魅了されました。」

Forel社とのパートナーシップは加工分野でも継続し、その後GoricaStaklo社はForel社の縦型加工ラインArt.EM-DMを導入しました。このラインはコバ磨きや穴あけ、ミーリングを自動で加工するもので、同社の生産性をさらに向上させました。

「私たちは大規模な数量が絡んだ注文には積極的には取り組んでおらず、全体的に中小規模の案件が非常に多いのです。」とVrkaševi氏は続けます。「少量多品種生産には多くの柔軟性が必要です。粗摺り/ミガキ用と穴あけ/ミーリング用の2つの別々の設備を含むForel社製自動縦型加工ラインは、私たちにとって最適なソリューションでした。このラインは優れた構成であり、2つの設備が連動して動作し生産性を向上させるだけでなく、一方を個別に使用することもできます。この柔軟性は私たちにとって決定的でした。Forel社はまさに私たちに必要なソリューションを提供してくれました。加工時間も非常に優れていますが、真の生産性は、1枚のガラスが1台の設備を通過するサイクルタイムで測定するのではなく、ライン全体で中~長期にわたって処理されたガラスの数量によって測定されるべきもので、1カ月目に、良い投資ができたことに気づきました。」

実際、EM-DMラインの設置からわずか1年後、GoricaStaklo社は2ライン目を発注し、処理能力を倍増させました。

「Forel社とのパートナーシップには、技術面でもサービス面でも満足しています。」とKos氏は続けます。「将来的には、大型ガラスの加工ニーズはさらに増していくと考えています。これが、信頼性が高く、高性能であることが証明されているForel社製品に多額の投資を行ってきた理由です。今日、GoricaStaklo社は、市場で競争し、成長し続けることができるように、品質の向上、ワークシステムの最適化、手順の改善、従業員のトレーニングに絶えず取り組んでいます。私たちは今、国際市場で評価されるために必要なすべての水準を達成しています。」