【ガラス設備】Schollglas社がFOREL社のジャンボサイズ複層ガラス製造ライン(サーモプラスチックアプリケーター2基搭載)を導入

市場環境の変化がますます激しくなる中で、変化を先取りし、将来を見据えた技術へ積極的に投資する姿勢は、産業の成長を左右する要素となっています。SCHOLLGLAS社とFOREL社は、まさにこの先見的な視点を共有している企業です。
両社はともに小さな規模から事業からスタートしましたが、板ガラス加工業界において、品質、信頼性、技術力の向上に向けた基準を確立する革新的な取り組みで現在は高い評価を得ています。

ドイツに拠点を置くSCHOLLGLASグループは、欧州有数の板ガラス加工メーカーであり、最近ドイツのNossen(ドイツ東部のザクセン州マイセン郡)にある自社工場に、最新鋭の複層ガラス生産ラインを導入しました。

実績ある専門知識に基づく戦略的パートナーシップ
SCHOLLGLAS社は、1996年にサーモプラスチックスペーサー(熱可塑性樹脂スペーサー)技術を用いて複層ガラスユニットの生産を開始して以来、この分野のパイオニアとして業界を牽引してきました。長年の経験を基盤に、同社はこの重要な投資において、FOREL社の機械が持つ優れた性能実績と、高品質な完成品を安定して供給できる点を評価し、技術パートナーとしてFOREL社を選定しました。

この独自のライン構成は、効率性、柔軟性、そして長期的な性能を最大限に高め、SCHOLLGLASグループの産業開発戦略における重要なマイルストーンとなります。

ハイテク・ジャンボ複層ガラス製造ライン:圧倒的なスケールで実現した革新的なエンジニアリング
最近導入された「ハイテク・ジャンボ」として知られるこの複層ガラス製造ラインシステムは、全長96メートルにも及び壮大な規模を誇ります。単なる生産ラインではなく、SCHOLLGLAS社とFOREL社の開発チームが緊密に連携して特別に設計した、完全にカスタマイズされたエンジニアリングソリューションです。

このラインは、複数の工程モジュールが順次かつ高度に最適化された構成で統合されており、優れた製品品質を保証するとともに、生産性およびプロセス制御の面で具体的なメリットをもたらします。

ラインの入口には、Low-Eコーティング除去装置が設置されています。この装置は、2つのヘッドを備え、ガラス表面からLow-Eコーティングを除去するために、2つのヘッドが同時に動作する装置です。本装置はself-learning mode(自己学習モード)で自動的に稼働し、ガラスの種類、厚さ、外形寸法を自動で検知することで、あらゆる矩形サイズを効率的かつ確実に処理します。

ダブルサーモプラスチック塗布:妥協のない製造柔軟性
このラインの最大の特長の一つは、直列に配置された2基のサーモプラスチック用アプリケーターです。このシステムは、多様かつ複雑な生産要件に対応できる、多目的ソリューションとして設計されています。サーモプラスチックスペーサーは2基の押出ロボットによって塗布され、必要に応じて従来のリジッド(硬質)スペーサーと組み合わせて使用されます。

この構成により、SCHOLLGLAS社のNossen工場では、異なるスペーサー部材を同一ライン上で、材料切り替え時の生産中断やロスなく処理することが可能になります。これにより生産性が向上し、SCHOLLGLAS社の顧客や、変化し続ける市場のニーズに対して、より迅速かつ柔軟に対応できるようになりました。

20mm以上の幅の押出成形に対応する自動位置合わせ機能付きバッファーシステム
Nossen工場に導入されたラインには、FOREL社のサーモプラスチックスペーサー形状用の「自動位置合わせ機能付き統合型バッファーシステム」も含まれています。これは、特にスペーサー幅が20mmを超える場合において、製品の安定性と絶対的な精度を確保するために設計、開発された独自の生産ソリューションです。

この特許取得済みの技術により、サーモプラスチックスペーサーはプレス加工前に硬化、安定化されるため、変形を防ぎ、再現性の高い安定した品質を維持することができます。この自動位置合わせツールは、大型で(空気層)幅の広いサーモプラスチックユニットの製造において不可欠な構成要素と見なされており、スペーサー形状の正確かつ信頼性の高い直線的な位置合わせを実現します。

タンデムカップリングプレス:高精度と汎用性
複層ガラス組立工程は、FOREL社のタンデムカップリングプレス(型式:AP HT)によって完了します。このプレスは2つの独立した本体で構成されており、サイクルタイムを大幅に短縮します。このカップリングプレスは、複層ガラスユニットへのアルゴンガス、クリプトンガス、または混合ガスの充填が可能であり、各辺最大100mmのオフセット複層ガラスユニットに加え、3層、4層、および異形複層ガラスの加工にも対応しています。

手作業を必要としない、完璧なシーリング
最終シーリングは、住宅用および商業用両方の高性能複層ガラス製造において実績のあるソリューションであるシーリングロボット(型式:SR HT)によって行われます。本システムは、最大2,400kgの板ガラス重量を持つ段違い、3層、4層のユニットに対応可能です。

総合的な効率性を高める重要な要素として、革新的な自動コーナーシールシステムが挙げられます。このシステムにより、複層ガラスユニット全周にわたって正確かつきれいで均一なシールが確保されます。この技術のおかげで、コーナー部分の手作業による手直しは不要となり、最新の省エネルギー建築基準に準拠した最高の断熱性能と長期的な耐久性を実現する上で不可欠な要素となっています。

機械の稼働率を最大限に高める高度な診断機能
この生産ラインは、従来のトラブルシューティングの概念を一新する、高度な多段階診断システムによって機能強化されています。アラームが発生した場合、オペレーターは機械全体のレイアウトから個々の部品に至るまで、4段階の診断階層に沿って手順を追いながら対応することができます。

各インターフェースは、実際に設置されているモジュールを明確かつ曖昧さのないデジタル表示するため、直感的な操作と迅速な故障特定が可能になります。また、オペレーターはガイド付きの復旧手順によってサポートされ、ダウンタイムを大幅に短縮し、ライン全体の効率を最適化できます。この診断アーキテクチャは、工場全体を可視化する最先端技術と、個々の機械ごとに最適化された専用ソリューションを組み合わせたものです。

将来を見据えた投資
SCHOLLGLAS社は、デュアルサーモプラスチックアプリケーション(サーモプラスチックアプリケーター2基搭載)を備えたFOREL社製複層ガラス製造ラインへの投資を通じて、市場に明確なメッセージを発信しています。高度な性能と診断システムを備えた「バッファーシステム」や「自動位置合わせ機能」といった特許取得済みのソリューションを統合することで、同グループのリーダーシップをさらに強化し、断熱性、耐久性、カスタマイズ性に優れた高性能複層ガラス製品の提供を実現します。

この戦略的投資により、SCHOLLGLAS社は今後数年にわたり、欧州市場におけるニーズ、課題、そしてビジネスチャンスに、競争力をもって対応できる体制を整えました。


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イタリア・FOREL社

※本記事は、glassonline社に特別な許諾を得て掲載しています。
※情報出展元:https://www.forelspa.com/projects-and-news/projects/schollglas-and-forel/ に掲載



本記事に関する問い合わせ先
株式会社TGM 営業部 設備グループ
TEL: 03-6261-1260 MAIL: general@tgm-japan.com




			

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