ガラス・建装時報 2024年7月15日号に取り上げていただきました。
以下引用記事です。(メーカー名は一部カタカナ表記となります。)
TGM(東京都千代田区、弘中崇社長、03・6261・1260)は、業界の高品質化、製造工程を自動化してリアルタイムで監視したいという要望を受け、ガラスの品質検査装置を提案している。米国・ライトセントリー社、オーストリア・ソフトソリューション社は、透明板ガラス製品全ての欠点を検査する「LineScanner(ラインスキャナー)」、ガラスの反り全体を検査する「BowScanner(ボウスキャナー)」、ひずみ・異方性を測定する「Osprey10 Complete(オスプレイ10・コンプリート)」で不具合を検知。不良品発生の予防など、ガラスの品質向上とともに製造時の損失を最小限に抑えることに貢献する。世界中のガラスメーカーが製品の品質確保のために使用しており、国内でも品質検査需要の高まりから販売実績を伸ばしている。
「ラインスキャナー」は平型、縦型の両タイプ。ガラスの品質検査用高精度スキャニング技術で、単板ガラス、複層ガラス、自動車用ガラス、加工ガラスなど、透明な板ガラス製品のあらゆる品質の検査を行うことができる。傷、異物、汚れ、ブチル系欠点などの製品の品質、寸法誤差、穴位置、穴径などの寸法のあらゆる欠陥を、極めて正確に検査・検出する。欠陥の根本原因を特定して対処するための詳細なレポートも作成する。独自のテレセントリック光学技術を用いることで、一枚のガラスだけでなく、完成した複層ガラスを水平方向と垂直方向の両方で検査することができる。
新しく開発された「LineScanner Management Console(ラインスキャナー・マネジメント・コンソール)」は、生産中の全スキャナーの現状をオンラインで確認できるため、広範な自動化とワークフロー制御に統合することが可能。最も重要なラインのステータス、サービス要件(予見も可能)、現在の生産数とそれに対応する品質結果をリアルタイムで提供する。
「ボウスキャナー」は、特に合わせガラスや強化ガラスを製造するガラス加工メーカー向けに設計されており、ガラスの全体的な反りを検出することで、製造時の損失を最小限に抑え、生産効率を最適化するソリューションを提供している。
毎秒60回の測定という驚異的な速度で正確な測定を行い、すべてのエッジと対角線の合計たわみのデータを提供。ガラスの表面プロファイル(形状)を表示し、効果的な分析をサポートする。工程を最適化して破損のリスクを軽減。反ったガラスが複層ガラスや合わせガラスに使用されるのを防ぐことで、ダウンタイムを防いで高い製品品質を確保する。
縦型設置のため、既存のガラス加工工程に容易に組み込むことができる他、ラインスキャナーとシームレスに統合でき、スタンドアロンシステムとして使用することもできる。
「オスプレイ10・コンプリート」は、強化ガラスを製造する過程の温度むらによって生じるひずみ(アニストロフィ―)を数値化でき、表面の物理的なひずみ、目に見えない応力のバランスを確認できる。リアルタイムの測定結果とオスプレイが生成したデータベースにより、生産中の反った個所を時系列的に把握、文書化でき、ユーザーの工程管理手法と活用することで、強化処理問題による損失を最低限に抑えることができる。
ライトセントリー社は1999年に米国でガラスの検査装置専業メーカーとして創業。オンラインでのLow―E膜面の検査、ガラス厚みセンサー、ガラスサイズ測定などの検査装置を販売してきた。ソフトソリューション社は2000年にオーストリアで創業。ガラス産業向け自動品質保証システムの開発・製造で世界ナンバーワンの企業であり、20年以上にわたって安定性、操作の安全性、高性能技術を提供している。2021年にスキャナーによる品質検査のスペシャリストである両社が提携を発表。互いに補完し合うことでより確固たる地位を築いている。


<今回のメーカー>
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本記事に関する問い合わせ先
株式会社TGM 営業部 設備グループ/資材グループ
TEL: 03-6261-1260 MAIL: general@tgm-japan.com


