
先ごろ、Glass for Europeはフィンランドのタンペレで開催された世界のガラス業界の発展をテーマとする国際フォーラムGlass Performance Days (GPD) に参加し、2023度の開催には500名を超える参加者がありました。
2023年6月14日(水曜日)、Glass for Europeの事務局長Bertrand Cazes氏は、2050年の展望と建築分野におけるガラス業界の可能性に焦点をあてた基調講演で初日の活動を締めくくりました。
「これは、板ガラス業界にとって月面に降り立った人間のような出来事であると言えるだろう」 とCazes氏は述べました。「この分野は、建設業界や社会全体の期待に応えるため、持続可能性の成果を常に高めています」。
欧州の板ガラス業界は、欧州の建物を近代化するために必要な材料を生産すること、また、よりクリーンな輸送をサポートすること、再生可能な太陽エネルギーの割合を増やすことを使命と考えています。
「これは大変革です。板ガラスの環境システムは協力し合うことで、持続可能性を実現し、業界全体で価値を生み出すことができるのです」と締め括りました。
2023年6月15日(木曜日)には、Glass for Europeの環境・地球温暖化政策マネージャーであるIva Ganev氏が、EUレベルでの新たな炭素排出権制度と炭素国境税に関するプレゼンテーションを行い、業界の動向に関する専門家会議に貢献しました。このプレゼンテーションでは、EU ETSの最新の改訂がEUの板ガラス業界に与える影響や、炭素国境調整税(Carbon Boarder Adjustment Mechanism:CBAM)の導入が予想される後のガラス業界への潜在的な影響といったトピックが取り上げられました。
Iva氏の講演に続いて、Glass for EuropeとNGA(全米ガラス協会)が共同で、欧州と米国の板ガラスのリサイクルについてプレゼンテーションを行いました。欧州と米国の板ガラス業界は共に、循環型社会と廃棄物の最小化に取り組んでいます。リサイクルは、エネルギー使用量、CO2排出量、原材料の摂取量を削減し、ガラス製品の持続可能性を向上させる機会の源泉として、ますます重視されるようになってきています。社会的期待の高まり、規制の強化、ビジネス環境の違いにより、欧州は板ガラスのリサイクルの最前線に位置しています。Bertrand Cazes氏とNGAのテクニカルディレクターであるUrmila Sowell氏は、現状を説明し、板ガラス製品の循環性を高めるための課題を解説しました。
Glass for Europeについて
Glass for Europeはヨーロッパの板ガラスの業界団体です。
Glass Performance Days (GPD)について
Glass Performance Days(GPD)は、世界中のガラス産業がその発展を通して交流することを目的としたフォーラムです。フィンランドに加え、中国とブラジルでも会議が開催され、国際的なネットワーキング、共有、学識の促進を図っています。GPDはまた、フィンランドでワークショップやガラス展示会を隔年で開催しています。
GPDは、研究者から建築家、デザイナー、ガラスメーカー、加工メーカー、設備プロバイダー、エンドユーザーに至るまで、ガラス産業のバリューチェーン全体を集結しています。30年以上の歴史を持つGPDは、今日に至るまで確固たる基盤を築いてきました。
※本記事は、glassonline.comを運営するA151 SRL社に特別な許諾を得て掲載しています
※情報出展元:2023年6月20日 のhttps://www.glassonline.com/glass-for-europe-at-glass-perfomance-days-2023/に掲載
<今回のメーカー>
以下画像をクリックしていただくと各ウェブサイトにアクセスできます
本記事に関する問い合わせ先
株式会社TGM 営業部 設備グループ
TEL: 03-6261-1260 MAIL: general@tgm-japan.com



