ガラス・建装時報 2026年7月15日号に取り上げていただきました。
以下引用記事です。(メーカー名は一部カタカナ表記となります。)

TGM(東京都千代田区、弘中崇社長、03・6261・1260)は6月1日から5日間、本社で複層ガラス技術セッション「IG Innovation Days」を開催。イタリアからスペシャリスト4人が来日し、欧州など世界中の複層ガラスの最新動向を紹介した。弘中社長は規制、競争力、労働制約の三つの潮流・圧力から「複層ガラスにはイノベーションが求められている。これは、単なる選択肢やトレンドではなく、刻一刻と変化する市場において、企業が生き残るために突き付けられた『必然的な答え』だ」と指摘する。イタリア・フォーレル社のセルジオ・コザーノ氏は、労働力不足、複層ガラス製品の複雑化に対応する複層ガラス生産ラインによる自動化を提案する。
セルジオ・コザーノ氏(イタリア・フォーレル社)
環境配慮への意識が高まる中、建築物のエネルギー効率化が急務となっている。特に、建物の熱損失の大部分が「窓」から発生しているという事実は、省エネ性能を語る上で避けて通れない課題。近年、世界的なエネルギー価格の高騰はこの課題の緊急性をさらに引き上げた。現在、欧州、北米、日本を含む各地域で建築物に対する省エネ規制の強化が加速している。国や地域によって規制の導入スピードやアプローチの手法には差異があるものの、「居住空間の断熱性能を最大限に高め、エネルギーロスを抑制する」という目指す方向性は一致している。
欧州では既に厳しい断熱性能基準が義務化され、北米でも規制強化が進んでいる。日本でも2025年4月、全ての新築建築物に対する省エネ基準適合が義務化され、窓の断熱化に対する要求レベルは年々上昇している。もはや省エネ性能は「市場生存条件」という絶対的な要件へと変貌を遂げた。イノベーションは、高止まりするエネルギーコストと環境負荷という二重の壁を打破し、市場が生き残るための、必然的な答えといえる。 窓の断熱性能(熱貫流率=Uw)は、ガラスの性能(Ug)、フレーム/サッシの性能(Uf)、スペーサーを含む窓ガラスのエッジ部分の性能(Ψg:プサイ)の三つの値で計算するため、スペーサーの性能は窓全体の断熱性能を決める重要な要素の一つ。アルミスペーサーは複層ガラス周辺部で熱を伝えやすく、ウオームエッジスペーサーはアルミスペーサーと比較して、極めて高い断熱性能を持つ。
製品の高性能化が進む中で労働力が減少する現場では、複層ガラス製品は複雑化(各種ウオームエッジ、フレキシブル、サーモプラスチック、トリプル複層、薄板トリプル複層への対応など)している。相反する需要の高まりに同時に対応するのが、オペレーターの負担や配置人数を抑えられること。自動化はもはやコスト削減の選択肢ではなく、労働力不足に対する産業界全体の普遍的な対策といえる。
薄板トリプル複層は中央に1~2㍉の薄いガラスを挟むトリプルガラスで、フォーレル社の設備を用いることで国内でも製造が始まっている。薄板トリプル複層は自動化が必須で、サーモプラスチックスペーサーは欧州の高効率ガラスの自動生産では優先的に選ばれる仕様となっている。
複層ガラス製品の多品種化に伴い、生産順序の管理が重要な課題となる。フォーレル社製ソーティングシステムの導入で、手作業では難しい最適な順序付け、自動仕分け、連続フローを提供できる。同ソーティングシステムは、生産ラインの下流工程でも導入が可能(オートマチック・アンローディング・システム)。最終製品を納入先や仕様ごとに自動仕分けすることで、出荷前準備の効率を大幅に高め、物流業務の円滑化を実現するとともに、複層ガラスを垂直にキープして保管することで、複層ガラスに余計な圧力をかけず、密閉性や形状が安定。グレチャンをはめる日本特有の工程に合わせた並べ替えがスムーズにでき、安全かつ標準化された作業環境を構築する。
現代の複層ガラス市場では、複雑化する製品仕様への柔軟な対応が求められている。フォーレル社が提供する複層ガラス生産ラインは、高度な統合能力を誇る。従来のスペーサーの貼り付け、サーモプラスチックスペーサーやフレキシブルスペーサー・アプリケーターを一つの生産ラインに統合。スペーサーに応じてラインを設置することなく、多種多様なスペーサーに柔軟に対応できる。
この統合型システムは、工場の限られたスペースという物理的な制約を克服するとともに、多品種・少量生産から大量生産まで、さまざまな生産方式に対して高い適応性を発揮する。

サーモプラスチックスペーサー塗布システム
複層ガラス用 アンローディングシステム
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※本記事は、FOREL社に特別な許諾を得て掲載しています。
※情報出展元:https://www.forelspa.com/projects-and-news/news/forel-discover-our-production-lines-for-insulating-with-thermoplastic-spacer/ に掲載
本記事に関する問い合わせ先
株式会社TGM 営業部 設備グループ
TEL: 03-6261-1260 MAIL: general@tgm-japan.com
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