
サンドブラストとマーキング技術の未来を形作っているFRATELLI PEZZA社のCEOであるMichela Pezza氏は、VITRUM 2025に先立ち、GTI(Glass Technology International誌)のNickFouchéシニア編集者と独占インタビューを行い、同社のガラス表面処理における革新性、持続可能性そして創造性の追求について語り合いました。

GTI誌:FRATELLI PEZZA社をよく知らない方のために、御社の概要とミッションについて簡単にご紹介いただけますか?
Michela Pezza氏:FRATELLI PEZZA社は1970年の創業以来、ガラス表面処理技術の分野をリードしてきました。
当社は、自動サンドブラスト機、ガラスマーキングシステム、そして保護コーティングの分野で世界的に知られています。
これまでに世界各地で5,000台以上の機械を導入いただいており、小規模な工房から大規模な産業グループまで、幅広いお客様をサポートしています。
私たちの使命は、信頼性が高く、革新的で、使いやすいソリューションを提供することです。
また、業界の主要な展示会やイベントに積極的に参加することで、ガラス業界と積極的に連携しています。
GTI誌:VITRUM 2025は新しい形式で開催されますが、FRATELLI PEZZA社は、今回の展示会にどのような姿勢(考え方・方針・取り組み)で臨まれるのでしょうか?
Michela Pezza氏:私たちは、VITRUMの新しい開催形式に大きな期待を寄せています。このイベントは、従来の展示会から、アイデア・技術・イノベーションを共有するための活気ある交流拠点へと進化を遂げようとしています。
このビジョンは、ガラス業界の成長を支えるために、機械だけでなく、ソリューション、トレーニング、そしてインスピレーションを提供するという私たちの使命と完全に一致しています。
GTI誌:VITRUM 2025で御社が披露される最も注目すべきイノベーションは、どのようなものでしょうか。
Michela Pezza氏:今回の注目のひとつは、サンドブラスト機Mistral EV+に搭載された新機能「Mult Shading(マルチシェーディング)」です。この高度な機能により、ガラスを回転させることなく、多方向からのシェーディング(陰影)や縦方向のグラデーション、複雑なパターンを実現し、デザイン面でも機能面でも、表現の幅が大きく広がります。
さらに、SVGファイルのアップロードとリアルタイムプレビューをサポートするリモートプログラミング用ウェブプラットフォーム「MistralApp」も新たに導入し、ユーザーの生産効率向上と精度の向上をサポートします。

GTI誌:エネルギー効率の向上が最重要課題となりつつあります。 FRATELLI PEZZA社はその分野でどのような取り組みをしていますか?
Michela Pezza氏:当社の機械はすでに市場で最も低い圧縮空気消費量を実現していますが、私たちはそこで止まるつもりはありません。さらに圧縮空気の使用量を削減する自動サンドブラスト機の内蔵システムであるOptiAirなど、新しい技術を継続的に開発しています。私たちの目標は、ガラス加工会社が環境への影響を最小限に抑えることを支援することです。私たちにとって、持続可能性は単なる一時的なトレンドでは常にコミットメントであり続けています。
GTI誌:VITRUM 2025では、来場者にどのような形でインスピレーションを与えたいとお考えですか?
Michela Pezza氏:私たちは、インスピレーションはイノベーションと同じくらい重要だと考えています。そこで今回、実際のサンドブラスト加工事例を紹介する「Inspirational Gallery(インスピレーショナル・ギャラリー)」を設けます。
展示内容には、バードセーフガラス(鳥衝突防止ガラス)、滑り止め加工、芸術作品、ブランディング、太陽光発電ソリューションなど、多彩な用途を取り上げています。
このギャラリーは、デザイナー、建築家、製造業の皆様に新たな発想を促し、サンドブラスト技術が創造的かつ実用的なツールになり得ることを伝える空間です。
私たちは、来場者の皆様がVITRUMを後にする際、私たちの技術の可能性に共鳴するだけでなく、これらのアイデアを自身の仕事にも応用したいというインスピレーションを得ていただきたいと考えています。

GTI誌:御社にとって、トレーニング(研修)はもう一つの重要な分野であるように見受けられます。
Michela Pezza氏:確かにそうですね。優れた装置を持っているだけでは不十分で、それを効果的に使いこなす知識と技術が不可欠です。 今日、多くの企業が人材の離職や世代交代に直面しており、現場での実践的な学びの機会が確保しづらくなっています。 そこでオペレーターが装置の可能性を十分に理解し、活用できるように当社では、個別対応のトレーニングプログラムを提供しています。
GTI誌:御社の新しいコミュニケーションキャンペーンは「際立つこと」に焦点を当てています。その新しいコミュニケーションキャンペーンの重要なメッセージは何ですか?
Michela Pezza氏:私たちの新しいマーケティングキャンペーンは、ガラス業界のプロフェッショナルの皆様に、目立たないように行動することを促しています。多くの場合、すべてを明らかにし、無駄をそぎ落としたシンプルさが創造性や個性に取って代わってしまうことが少なくありません。
私たちのキャンペーンでは、サンドブラスト加工を戦略的なツールとして位置づけています。
パワフルであり、持続可能であり、そして多用途に活用し、装飾や永久的なマーキングを通じて、企業が真に際立つガラス製品を生み出すことができます。
GTI誌:VITRUM 2025でお会いできるのを楽しみにしています。
Michela Pezza氏:私たちも楽しみにしています! それはきっと、互いにつながり、共有し、共に成長する素晴らしい機会になるでしょう。 会場でお会いしましょう!
※本記事は、Glassonline に特別な許諾を得て掲載しています。
※情報出展元:Glass Technology International_2025_July-August P 42 – 43 に掲載
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