
イタリア・FENZIグループは、より環境に優しい未来へのアプローチを進めています。複層ガラス用の高性能スペーサーの製造販売を専門とするグループ企業であるALUPRO社では、エネルギーの自給率を高めるため、イタリア・ベネチア近郊ノアーレ(Noale)の本社工場で1904kWの太陽光発電システムの稼働を開始させました。
このシステムにより、工場のエネルギー需要の約1/3がカバーされ、ALUPRO社では年間約1,000tのCO2の削減が見込まれます。
同社代表のMarco Del Bianco氏は次のように述べています。
「私たちは個々の物件に最適なウォームエッジスペーサーを製造するため、最新の製造プロセスを駆使しています。そして、その結果、窓の結露の発生を減らして製品寿命を延ばし、エネルギーコストを削減することにより、CO2排出量を削減することに貢献しています。この他にも多くの革新的な取り組みを進めることで、Chromatech Ultra(クロマテック ウルトラ)、Multitech G(マルチテックG)、Thermix TX Pro(サーミックスTX)といった当社のスペーサーは、まさに技術と環境負荷の低減を両立した製品といえます。これらのスペーサー製品は工場のカーボンフットプリントを最適化します。」
FENZIグループは、エネルギーの効率化を通じて温室効果ガス排出量を段階的に削減し、自社の総エネルギー消費量に占める再生可能エネルギーの割合を増やすなど、今後数年間に向けて数多くの中間目標を設定しながら、2050年までにゼロエミッションレベルに到達することを目指しています。
「FENZIグループは、長年にわたりサステナビリティ活動の最前線で積極的に取り組んできました。」と同グループのイタリア本社のMatteo Padovan氏は語ります。「すべてのFENZIグループ企業は、エネルギー消費をより効果的に抑制するための最適なソリューションを見つけ出すことが使命であると、その企業DNAに刻んでいます。当社は常に建物のエネルギー消費の節約に貢献できる技術開発に重点を置いており、これまで以上に持続可能な製造プロセスを活用するソリューションを創造することでそれを実現していきます。」
「ALUPRO社のプロジェクトでは、FENZIグループはゼロエミッションという目標に対して新たに重要な一歩を踏み出すことができました。これは、エネルギー戦略を推進するために私たちが取り組んでいる多くの要素の1つです。この投資はFENZIグループによる「グリーン・フューチャー・プロググラム(Green Future Program)」と呼ばれる施策の一部であり、ESG(環境・社会・ガバナンス)の発展に向けた当社の指針となるものです。」
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※情報出展元:2023年8月7日 「Alu Pro expands PV system to make Italian plant more self-sufficient」
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