【展示会情報】ChinaGlass2026 レポート第3回

2026年4月7日(火)から10日(金)までの4日間、中国・上海にて「中国国際ガラス産業技術展示会(China Glass 2026)」が開催されました。本展示会はアジア最大規模のガラス産業専門展示会として、ヨーロッパ、アジアをはじめとする世界各国のメーカーが出展し、建築用および産業用ガラス分野における最新技術、加工設備、副資材などが紹介・展示される国際的なイベントです。第35回目の開催となる今回は、上海新国際博覧センターのN1~N5ホールおよびW4・W5ホールの計7ホールを使用して実施され、会場全体で多くの来場者および関係者で賑わいました。本展示会を通じて、ガラス産業における技術革新や市場動向への関心の高さが改めて示されるとともに、今後のさらなる発展が期待されます。

株式会社TGMも本展示会に参加致しましたので、現地の様子を3回に分けてレポート致します。

ChinaGlass会場 上海新国際博覧センターの配置図(N1~N5、W4・W5)

N5ホールでは、複層ガラス製造設備メーカーを中心とした出展が行われていました。特に「熱可塑性樹脂スペーサー塗布装置(アプリケーター)」の展示が目立ち、出展社数は昨年度の出展よりも増加しており、この分野への関心の高まりがうかがえます。また、各社が新技術の開発や導入を積極的に進めている様子も確認できました。

さらに、複層ガラス関連資材メーカーの出展も多く、従来のアルミスペーサーに加えて、ウォームエッジや熱可塑性樹脂スペーサーなど、高断熱性能に対応した材料の開発と市場展開が進んでいます。加えて、ガス充填装置、シール材、検査装置など、品質向上に直結する周辺設備の展示も充実しており、製造ライン全体の高度化を意識した提案が多く見られました。

また、省エネ規制の強化や建築物の高性能化といった市場ニーズを背景に、自動化、省人化、品質安定化をキーワードとしたソリューションが多く、複層ガラス分野における技術開発のスピードと市場拡大への期待の高まりを感じられる内容となっていました。

W5ホールでは、特殊加工機、洗浄機、欠点検査機、ラックなど、ガラス加工工程を支える周辺設備を扱うメーカーが出展されていました。各社は、自社の得意分野を生かした多様な製品や技術を紹介しており、加工ラインの品質向上や作業効率の改善に向けた幅広い提案が見られました。

これらの展示からは、ガラス加工現場における生産効率の最適化ニーズが一段と高まっていることがうかがえます。周辺設備の役割が従来以上に重要視され、機能の高度化やライン構成に応じた多様な選択肢が求められている状況が明確になっていました。

W5ホールは、加工工程を支える基盤技術を把握するうえで重要なエリアとなっており、各社の取り組みから今後の設備投資やライン改善の方向性を読み取ることができました。

W4ホール その他ガラス関連用品メーカーによる展示

W4ホールでは、ホイール、手作業用ガラス工具、瓶ガラスなど、ガラス加工や取り扱いに関連する各種用品を扱うメーカーが出展していました。比較的小規模なブースが多く並び、来場者が気軽に立ち寄って製品を手に取りながら確認できる、にぎやかな構成となっていました。

展示されていた製品は種類が幅広く、用途や作業スタイルに合わせて細かな違いを持つアイテムが多く紹介されていました。こうしたラインアップからは、特定用途向けの細かなニーズに応えるため、幅広いバリエーションを揃えた製品展開が進んでいることがうかがえます。現場ごとの要求に合わせて選択肢が増えている点が、W4ホールの特徴として印象的でした。

3回にわたり China Glass 2026 の様子をお届けしてまいりましたが如何でしたでしょうか。今回の展示会では、ガラス産業における技術革新が世界各国で加速していることを改めて実感しました。特に中国においては、新技術の導入や製品開発のスピードが非常に速く、その勢いが会場全体の空気として強く伝わってきました。

また、中国市場そのものの活発さに加え、出展者・来場者ともに高い関心と熱量を持って参加している様子が印象的でした。各ブースでは具体的な課題や取り組みについての意見交換が盛んに行われており、展示を視察するだけでなく、現場での活用を見据えた実務的なやり取りが随所で交わされていたことが特徴的でした。

こうした背景もあり、展示会全体は終始エネルギーに満ちており、ガラス産業の今後を考えるうえで多くの気づきや方向性を得られる内容となっていました。今回の視察を通じて得られた知見は、今後の設備検討や市場動向の把握において有益な材料となるものと考えております。

これからも引き続き、ガラス業界の発展を注意深く追いながら、最新情報をお届けしていきたいと思います。


本記事に関する問い合わせ先
株式会社TGM 営業部
TEL: 03-6261-1260 MAIL: general@tgm-japan.com

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