複層ガラス製造において、精度こそが成功を決定づける鍵です。DELTAMAX社の統合検査システムであるGlass Inspector（グラス・インスペクター) 、Q PLUS (Qプラス) 、IGU SCANNER (IGUスキャナー) は、素板から完成品まで一貫して高い精度を実現します。モジュール設計、直感的な操作性、高度な画像処理技術を組み合わせることで、生産ライン全体にわたる自動化された品質管理の新しい基準を確立します。
競争の激しい複層ガラス製造の世界において、品質保証は特別な付加価値ではなく、事業の成功の基盤です。素板ガラスから完成品まで、一貫性と信頼性が製品の品質と顧客からの信頼を決定づけます。DELTAMAX社は、この概念を約20年間追求し続け、精密なエンジニアリングと使いやすさを兼ね備えた統合検査システムを提供してきました。DELTAMAX社は、単一の装置に留まらず、Glass Inspector、Q PLUS、IGU SCANNERといった統合されたエコシステムを展開しています。これらのシステムは、モジュール性、可視性、そして容易な操作性という共通の理念を維持しながら、生産ラインにシームレスに統合されるように設計されています。
Glass Inspector（グラス・インスペクター）：自動光学検査のスタンダードを確立
この物語は、DELTAMAX社が先駆的なGlass Inspectorシステムを発表した2007年に遡ります。このシステムは、ガラス加工会社の目視検査へのアプローチを再定義する画期的な製品です。長年にわたり、このシステムは透明ガラスの欠点を正確かつ迅速に、非破壊で検出できる仕組みとして、業界のベンチマークと位置づけられています。スキャナーとも呼ばれるこのシステムは、気泡、異物、汚れ、傷、指紋、破損などの目に見える不具合を、光の透過率が低いガラスであってもリアルタイムで検出することが可能です。
このシステムは、既存の生産ラインを変更・改造する必要がなく設置が可能です。メンテナンスも簡単な清掃だけで済み、直感的なグラフィカルインターフェースにより、すべてのオペレーターが簡単に操作できます。
このシステムは、Low-Eガラスにも対応しており、コーティングの欠け、擦り傷、処理面の不均一性を検出します。こうした特長により、Glass Inspectorは自動ガラス検査における信頼性と可視性の新しい時代を切り開きました。
Q PLUS：可視性を超えた精度
このGlass Inspectorシステムの基盤を基に、DELTAMAX社は次世代検査プラットフォーム「Q PLUS」を開発しました。Q PLUSは、従来の目視検査を超え、最も微細な欠点まで検出します。
高度な画像処理アルゴリズムと高解像度分析技術を組み合わせることで、従来のビジョンシステムでは検出が難しかった低コントラスト欠点（ハロー現象、吸盤跡、強化ガラスのローラー跡など）を正確に検出します。検出された欠点は自動的に位置特定、分類され、重要度に応じて緑・黄・赤の色分けされ表示されます。オペレーターは許容基準値を容易に変更し、特定の生産基準に合わせて分類をカスタマイズ可能です。Q PLUSによりDELTAMAX社は、高精度な検査だけでなく、各メーカーの品質基準に合わせて進化できるフルカスタマイズ対応の検査プロセスを提供しています。
IGU SCANNER：最終検査、完全な信頼性
生産ラインの最終工程において、IGU SCANNERは全ての複層ガラスが最高水準の外観と構造基準を満たしているかを確認します。ダブル、トリプル、さらにはクワトロ複層ガラスまで検査できるよう設計されており、異物、気泡、傷、そして表面の汚れやブチル残留物を確実に検出します。
さらに重要な点として、スペーサーの位置精度を検査し、位置の誤差や配置上の不具合を報告します。
適切な搬送システムと統合されたIGU SCANNERは、格子の配置を検証し、レイアウトを設計図面と比較することで、美的調和と寸法精度を確保します。これは顧客へのへの納品前の最終確認となります。
ONE VISION, THREE TECHNOLOGIES
Glass Inspector、Q 、IGU SCANNERは組み合わせることで、板ガラスの初期検査から複層ガラスの完成に至るまでの全工程を網羅する一貫した管理体系を構築します。
これら3機種が共有する強み―モジュール式設計、統合の容易さ、そして高い適応性―が組み合わさることで総合的かつ先進的な品質保証システムを実現します。
その結果、顧客からのクレームの減少し、工程の信頼性は向上し、常に最適な完成品の提供が可能になります。
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※本記事は、glassOnlineに特別な許諾を得て掲載しています
※情報出展元：Glass-Technology Internationalに掲載
本記事に関する問い合わせ先
株式会社TGM 営業部 設備グループ
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