米国の2025年9月度生産者物価指数(PPI)の公表は、政府機関の一時閉鎖により延期されていましたが、現地時間11月26日に再開されました。改めてご報告申し上げます。
2025年11月26日(現地時間)に米国労働統計局が発表した生産者物価指数(品目別情報)の速報値によれば、2025年9月度の板ガラスの生産者物価指数は180.292であり、先月比+0.235(+0.131%)、前年同月比で+6.907(+3.984%)となりました。
生産者物価指数は、生産者(製造メーカー)の出荷価格に基づく価格変動を表す経済指標であり、上述の数値は1982年の価格を100として算出されています。一般的に消費者物価指数よりも景気動向の反映が早い指標として参照されています。過去10年の板ガラスの生産者物価指数の推移を下図に示します。
2025年9月の米国生産者物価指数(PPI:最終需要向け財・サービス)は、前月比+0.3%と反発しました。前年同月比では +2.7% とインフレ圧力がやや強まりました。市場予想では前月比+0.3%が見込まれており、結果はほぼ一致しました。ただし、食品・エネルギー・貿易サービスを除いたコア指数は、前月比 +0.1 %と予想(+0.2%)を下回り、短期的な伸びは抑制されました。一方、年間ベースでは+2.9%と予想を上回り、エネルギー価格の上昇が全体を押し上げています。
専門家は、米国のPPI(生産者物価指数)がエネルギー価格要因で一時的に上昇したものの、基本的なインフレ圧力はやや落ち着いていると見ています。そのため、今後はFRBの金融政策において「利下げのタイミング」が焦点になるとの見方が強まっています。
引き続き動向を注視して参ります。

出典:米国労働統計局(U.S. BUREAU OF LABOR STATISTICS), PPI Commodity data for Nonmetallic mineral products-Flat glass, not seasonally adjusted
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