【ガラス設備】Cooling Brothers社:ガラスのイノベーションの名の下に、FOREL社とのコラボレーションが成功

1946年にガラス製の看板を製造する小さな工房として創業したオーストラリアのCooling Brothers社は、約80年にわたる歩みの中で、的を絞った投資と未来志向のビジョンを原動力に、業界を代表する大企業へと成長を遂げました。

Cooling Brothers社は、戦後の創業期にガラス製の看板やディスプレイシステム、建築用パネルの製造を目指して設立されて以来、時代の変化に柔軟に対応しながら、“イノベーション”の理念を掲げ、自らを進化させ続けてきた企業です。

決定的な転機は、1992年に現在のゼネラルマネージャーであるPaul King氏が率いる投資会社によるによる買収でした。彼のリーダーシップの下、同社は本社移転だけでなく、野心的な技術革新プログラムに着手しました。
King氏は「イノベーションは単なる要件ではなく、Cooling Brothers社のすべての活動の基盤である」と強調しており、その理念は、世界的に評価されるFOREL社製の機械導入や、合わせ加工、デジタル印刷、複層ガラス製造における最先端技術の導入へと繋がっています。これは、先見性と技術への投資によって、小規模な企業がいかに業界のベンチマークへと変貌を遂げることができるかを示す道筋です。

2004年までに、当初の工場はすでに規模が倍増し、それに伴い新たな強化炉、CNC加工機、および合わせガラス用の切断機が導入されました。

先見性はCooking Brothers社の投資戦略における重要要素となっています。2007年にはFOREL社との意見交換を通じ、複層ガラス、特殊な合わせガラス、太陽光発電用ガラスといった欧州における最新のトレンドを発掘しました。この鋭い着眼により、同社は現地における需要が十分に明確化するより早い段階で、これらの技術を実現するためのインフラとノウハウに積極的に投資する決断をくだしました。

2009年には、カスタマイズされた合わせガラス製造ラインと最新型のデジタルプリンターが導入され、セラミックインクを用いた印刷ガラスが生産されるようになりました。 FOREL社の合わせガラス製造ラインは、天井、ファサード、ガラス床、安全ガラスなどの用途に強化合わせガラスの使用を可能にし、特注建築用ガラス分野に新たな可能性を開きました。

FOREL社とのパートナーシップは、熱可塑性樹脂スペーサーアプリケーターと高精度自動シーリングロボットを備えた高性能複層ガラス製造ラインの設置により、2024年1月に正式に締結されました。

「私たちの協力関係は、ほぼ20年にわたり、相互信頼、実績、そして共有されたイノベーションに基づいて築かれてきました」とPaul King氏は述べています。FOREL社が提供する総合的で最先端のソリューション能力は極めて重要でした。FOREL社の機械設備により、Cooling Brothers社は新たな市場へ進出することが可能となりました。カスタマイズされた高性能ソリューションからエッジ加工ライン、そして複層ガラス分野における高度な自動化技術に至るまで、その範囲は多岐にわたります。

「最小限のダウンタイムと安定した機械性能は、当社の業務効率を維持し納期の競争力のあるものにする上で極めて重要な役割を果たしています。」許容誤差が最小限で、納期が絶対条件となる業界において、機械の信頼性は計り知れない競争上の優位性となります。

しかし、イノベーションは未来志向であるだけでなく、顧客の声に耳を傾けることに深く根ざしています。 Cooling Brothers社は顧客からのフィードバックを技術的な方向性に反映させ、市場の課題を改善とイノベーションの機会へと転換しています。 グローバルな視野とローカルなフィードバックへの配慮を組み合わせることで、FOREL社の機械を含むあらゆる投資が長期的な価値を生み出すことを可能にしております。

比類のない評判を支える多様な製品ポートフォリオ
Cooling Brothers社は、強化ガラスや合わせガラスから、高性能ガラス、デジタル印刷ガラス、カスタム曲げガラスに至るまで、多様な製品群でオーストラリア全土にサービスを提供しています。同社の評判は、高品質な製品を迅速な納期で提供し、仕上げの細部まで入念なチェックを徹底することで高く評価されています。

数多くの成功プロジェクトの中でも、その規模と重要性で際立つHMASパース記念碑は特筆に値します。船首を模したこの記念碑は、長年の計画と外部関係者との緊密な連携を要するプロジェクトであり、芸術的デザインから複雑な合わせガラス加工、デジタル印刷に至るまで、Cooling Brothers社の全技術と能力が試されるものでした。

2025年春に着工されたこのプロジェクトは、FOREL社の技術力を示す機会であると同時に、Cooling Brothers社の職人技と専門知識を証明する場ともなりました。ガラスが主役となり、視覚的な物語を紡ぐキャンバスとして、戦闘シーンと乗組員の肖像を融合させ、訪問者に船の歴史への感動を呼び起こします。その結果生まれたものは、敬意、不屈の精神、そして国家の誇りを体現する歴史的なガラスの記念碑です。

HMASパース記念碑:1942年の第二次世界大戦中、スンダ海峡の戦いで沈没したオーストラリア海軍の軽巡洋艦HMASパース(初代)とその乗組員を追悼する記念碑です。2025年3月1日に西オーストラリア州のイースト・フリーマントルに正式に公開されました。

今後の展望:持続的な成長と卓越した技術
20年以上にわたり、Cooling Brothers社とFOREL社のパートナーシップは、イノベーション、信頼性、相互成長の礎となってきました。この協力関係は単なるサプライヤーと顧客の関係ではなく、真の戦略的相乗効果を生み出し、両社が業界の可能性の限界を押し広げることを可能にしました。

将来に向けて、Cooling Brothers社はガラス生産のあらゆる側面におけるイノベーションを継続し、柔軟性、納期、オーストラリア全土への流通に注力することを表明しております。パース、メルボルン、シドニーに戦略的な拠点を構えることで、継続的な成長に向けた優位な立場を築いています。


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イタリア・FOREL社

※本記事は、FOREL社に特別な許諾を得て掲載しています。
※情報出展元:New video online: Thin Glass Processing with thermoplastic spacer application – Forel に掲載



本記事に関する問い合わせ先
株式会社TGM 営業部 設備グループ
TEL: 03-6261-1260 MAIL: general@tgm-japan.com




			

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