
9月2日と3日、Glass for Europe事ベルギー・ブリュッセルからSt Helens(セント・ヘレンズ地域:リバプール近郊)へ移動し、今後数か月間の活発な政策提言活動の準備を整えることを目指して、刺激的な訪問や会議を行いました。
この訪問では、イギリス近代ガラス製造の発祥地であるSt HelensにあるGlass Futures社の施設を視察しました。Glass Futures社は非営利の研究・技術機関であり、低炭素エネルギーの導入や代替原材料の活用、AIツールの活用など、ガラス製造における新技術の試験・実証を目的とした先進的な設備を備えています。
最先端の研究を推進し、産業界との連携を強化することで、Glass Futures社は板ガラス製造の脱炭素化に不可欠な技術の推進に貢献しています。
今回の訪問を通じて、ガラス業界の持続可能な発展を促すためには、技術・科学分野と政策分野の連携がいかに重要であるかが改めて強調されました。
EU排出量取引制度(ETS)、炭素国境調整措置(CBAM)、そしてエネルギー政策に関する議論が続く中、Glass for EuropeとGlass Futures社の間で活発な対話を維持することは、政策立案に有益な情報を提供するとともに、技術研究を推進するうえでも不可欠です。
EU排出量取引制度(ETS):EU(欧州連合)が取り組んでいるGHG(温室効果ガス)排出量に価格を付与し取引する制度。世界で初めて導入された「排出権取引制度」であり、ESG投資にも大きな影響を及ぼしています。日本も例外ではありません。
St Helens滞在中、Glass for Europeの事務局は戦略的なブレインストーミングセッションを行い、政策提言活動や情報発信をさらに強化する方法について検討しました。
このセッションでは、現在の政策上の優先事項を綿密に見直し、内部プロセスの改善を図るとともに、会員の立場をより効果的かつ目に見える形で発信するためのアプローチについて議論が交わされました。板ガラス業界が直面している規制や競争の激化する中で、コミュニケーションの質の向上、代表性の明確化、そして機敏性と効率性を維持するための業務フローの調整に重点が置かれました。
St Helens地域が誇る豊かなガラス製造の歴史を活かし、事務局は「World of Glass Museum」を訪れてひと息つきました。 ヨーロッパのガラス産業の卓越性は、何世紀にもわたり都市、地域社会、そして世界を形づくってきました。
この現実が、チーム全員のモチベーションとなり、メンバーの差し迫ったニーズに応え、短期的な影響を最大化しようと努めています。
Glass for Europeは、これまで以上に明確にこの業界の未来のために活動を展開します。
※本記事は、Glass onlineに特別な許諾を得て掲載しています。
※情報出展元: https://www.glassonline.com/glass-for-europe-secretariat-gears-up-for-busy-advocacy-programme/ に掲載
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