
貯水量(水資源)の歴史的な不足は、私たちの暮らしと産業活動に責任ある行動と効率的な水のリサイクルを求めています。
近年、一部の地域では、最近の降雨により干ばつ警報が解除されました。しかし、専門家は明確にこう指摘しています。この緩和は一時的なものにすぎません。 降水量の不足による干ばつは解消されたかもしれませんが、貯水池や地下水、河川などに蓄えられた水が不足する状態は依然として続いており、むしろ今後は恒常的な課題として向き合っていく必要があると考えられています。
数字が物語っています。CLIVAR-SPAIN気候報告書によると、21世紀は過去150年間で最も深刻な干ばつの頻度を記録しています。これは、地球温暖化と密接に関係した現象です。熱波はより激しく、長期化しており、大気の蒸発量を増加させ、水資源の枯渇を加速させています。気候変動はこうした異常気象の原因であるだけでなく、年々その影響をさらに深刻化させています。
CLIVAR-SPAIN:スペイン国内の気候変動研究を推進・調整するために設立された専門委員会
欧州全体の状況
現在、欧州の多くの地域が深刻な干ばつに直面しています。 欧州全体の干ばつ状況を監視、分析するサービスの最新報告によると、最も影響を受けているスペインで、約34,000平方キロメートルもの地域が水不足に陥っています。次いでポーランドが24,000平方キロメートル、リトアニアが20,000平方キロメートルに及びます。
オレンジ色の干ばつ警報は、イタリア、ギリシャ、キプロス、ベラルーシの一部、ウクライナの大部分、スコットランド、アイルランド、そしてドイツとフランスの地域に広がっています。
さらに、欧州における淡水の消費量は、利用可能な総水資源量の5.8%に達しています。一見すると小さな数字に思えるかもしれませんが、これは深刻な水不足の目安とされる20%の基準に徐々に近づいています。
European Environment Agency(欧州環境機関)の予測によれば、今後、干ばつや熱波は、さらに頻繁かつ激しくなる見通しであり、今世紀半ばにはその影響が一層深刻化すると警告されています。
このような状況において、専門家は近い将来に予想される水不足への意識を高めることを強く求めています。干ばつ警報発令時に求められる節水行動を日常生活の中でも継続していくことが重要です。
しかし、家庭内での取り組みだけでなく、真の課題となっているのが、産業分野にあります。
European Investment Bank(欧州投資銀行)によると、現在廃水の80%以上が廃棄されているため、水のリサイクルを推進することが水の持続可能性を確保する上で重要です。廃水は貴重な水資源であり、適切に処理されることで水の消費量を大幅に削減することができます。FILTRAGLASS社では、20年以上にわたってこれを重要視してきました。同社の水処理システムは、さまざまなガラス加工機械で使用される水の100%をリサイクルすることで、ガラス業界の水道水への依存を低減します。さらに、このプロセスは自動化されており、生産ラインを中断することはありません。
※本記事は、FILTRAGLASS社に特別な許諾を得て掲載しています。
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