
THERMOSEALグループのSales DirectorのMark hickox氏は、低品質のホットメルトシーラントによるコスト削減が、長期的に高額の故障につながる可能性について説明します。
国民保険料(NIC)は上昇し、原材料費は変動し、景気は低迷しています。今、厳しい状況にあることは誰もが承知しています。そのため、一部の複層ガラスメーカーにとって、原材料費の削減が収益性の向上、あるいは単に生き残るための近道のように思えるのも不思議ではありません。
しかし、絶対に妥協してはいけないのがシーラントです。
二次シーラントは、湿気の侵入とガス漏れを防ぐ上で重要な役割を果たし、複層ガラスユニットの耐久性とエネルギー効率の確保に貢献します。低品質のシーラントを選択すると、これらの重要な要素が損なわれ、断熱性能の低下、エッジシールの不具合、そして最終的には顧客満足度の低下につながる可能性があります。
THERMOSEAL グループでは、低価格の代替品と比較して優れた性能を発揮するように設計された ホットメルト二次シーラント を提供しています。ブチルゴム、合成ポリマー、エラストマーで構成されており、ガラスとスペーサーの両方に優れた接着力を発揮するとともに、紫外線、極端な温度、浸水などの環境ストレスにも耐えます。
標準以下のホットメルトは、最初は機能するかもしれませんが、時間の経過とともに、大気圧や温度の変化によって引き起こされるガラス板の断続的なたわみにより、初期の接着強度が弱まり、複層ガラスユニットの寿命が短くなります。
したがって、コスト削減策のように思えるかもしれませんが、その性能は長期的に見ると期待に及ばなくなります。
安価な原材料を使用しているという理由だけで安くなっているだけであり、多くの場合、より高価な重要な原材料の量が大幅に削減されています。これにより、複層ユニットの故障率が上昇する可能性があるのです。

複層ユニットの早期故障は、単に無償交換で提供するよりもはるかに大きなコストがかかります。住宅所有者への補償、ガラス交換・再設置にかかるガラス業者の費用、そして最も重要なのは、今後数百件、場合によっては数千件もの故障が発生する可能性もあるという不安と、サプライチェーンに関わるすべての関係者の評判の低下です。
性能の低下に加え、品質の低いシーラントは廃棄物の増加や製造機械の詰まりなど招き、ポンプの摩耗や損傷を早める可能性があります。これにより、ダウンタイムが発生し、当初のコスト削減を検討する際には考慮されていなかった予期せぬ機械の修理費用が発生します。
そして、忘れてはならない重要な点は、EN1279のPart 4では、複層ガラスユニットの製造業者がEN1279に準拠していると主張する場合、以前に試験したものと同等またはそれ以上の性能を有する材料のみと交換することができると規定されていることです。
上記で述べたように、安価な代替品は性能が劣り、ガス透過率や水分透過率が高い場合があります。したがって、再試験を行わない場合、メーカーは規格不適合となるリスクを負い、製品が保証期間を満了するまで性能を維持するかどうかを賭ける羽目になるかもしれません。
低品質のホットメルトを使用すると、初期投資を少し増やせば回避できたはずの問題を招くだけです。当社は1979年に英国市場に最初のブロック型ホットメルトエクストルーダーを発明・導入して以来、何が有効で何が有効でないかを実際に経験してきました。
高品質のホットメルトを選ぶことは、単に 複層ガラスユニット を「シールする」ことではありません。それは、優れたガス保持力により、長寿命、生産廃棄物の削減、優れた熱効率の維持を実現することです。重要なのは、短期的な節約よりも長期的な価値を常に追求することです。
※本記事は、THERMOSEAL社に特別な許諾を得て掲載しています。
※情報出展元:https://www.thermosealgroup.com/news-media/news-archive/sealing-the-dealに掲載
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