【ガラス設備】VakefiGlass社:未来への展望、挑戦し続ける信念、そして 卓越した技術の物語

過去10年間のアルバニア(東南ヨーロッパのバルカン半島南西部)の経済成長は、当初は観光業界の拡大とそれに伴う宿泊施設需要によって牽引されてきました。この成長はその後、新たな住宅需要と、病院、道路、学校、空港、新興都市居住に不可欠な施設などの公共インフラへの需要を刺激しました。

VakefiGlass社は、ビジョン、粘り強さ、そして飽くなき卓越性の追求の物語です。1995年、「Cimi」の愛称で知られるShpëtim Protoduari氏は、ブルガリアで最初に板ガラスを購入し、起業家としての第一歩を踏み出しました。それ以来、彼はアルバニア、コソボ、北マケドニアに挟まれた地域での小さな貿易事業を家族経営の会社へと成長させました。現在、VakefiGlass社は約80人の従業員を擁し、バルカン半島における板ガラスの取引と加工の分野におけるベンチマークとなっています。

アルバニアと近隣諸国で強固な顧客基盤を築いた後、Protoduari氏はガラス加工におけるビジネスチャンスを見出しました。1998年、彼はBerat(アルバニアの中南部の都市)に小さな工場を設立し、切断と研磨の加工を開始しました。

売上の増加に伴い、注文や生産工程が次第に複雑化していきました。この成長に対応するため、Cimiは生産拠点を拡大し、より体系化された機械設備に投資しました。生産拠点は郊外へ移転し、10年後にはさらに大規模な投資が行われました。

2018年、VakefiGlass社はDurrës(アルバニア第2の都市)に10,000平方メートルの生産拠点を建設し、大きな転機を迎えました。沿岸都市とTirana(アルバニアの首都)を結ぶ道路沿いの好立地にあるこの施設には、高品質の板ガラスを加工するための最新鋭の設備が次々に導入されていきました。

技術と情熱:成功への方程式
この段階でProtoduari氏は意欲的に事業を拡大し、最新の設備に投資して、強化ガラス、合せガラス、デジタル印刷に至るまで、総合的なガラス加工サービスを顧客に提供するようになりました。同社は、FOREL社製の縦型穴あけ・ミーリング加工機(型式:DM)と最大6,000 mm x 3,300 mmの複層ガラスを加工する新しいFOREL社製複層ガラス製造ライン(型式:High Tech Jumbo)を導入し、その生産能力を増強しました。

FOREL社製 縦型穴あけ・ミーリング加工機(型式:DM)
FOREL社製 縦型穴あけ・ミーリング加工機(型式:Art.DM)で加工されたガラス

この新工場の設立により、VakefiGlass社は、大型複層ガラスの製造をはじめ、ダブル・トリプル・クアトロの複層ガラスユニットの提供、スタッガード(交互配置)/ステップ(段違い)ガラスのソリューション、カスタムデザインの大型ガラスの製造を可能にしました。これにより、住宅および商業施設の建設プロジェクトを総合的に支援できる体制が整いました。

VakefiGlass社の成功は、問題解決を最優先し、重要な課題に直面する顧客に対して強力なサポートを提供する企業文化に根ざしています。

VakefiGlass社のCEOは次のように述べています:
「私たちは常に市場のニーズに応える存在でなければなりません。顧客が複雑なプロジェクトの管理で課題に直面したときこそ、私たちの技術と努力を活かし、革新的な製品とサービスを提供し、新たな価値を創出する機会と考えています。」

「作業の進め方や生産計画は、私たちにとって最大の課題です。重要なのは設備だけではなく、生産の鍵を握るのは人材なのです。」とProtoduari氏は付け加えています。

彼は、市場からのフィードバックが私たちの基本的な指針となることを強調しています。
「完成度の高い製品を世に送り出すには、他の企業が直面した課題から生まれた高度な技術を活用する必要があります。機械設計は、豊富な経験、解決された問題、そして技術、ソリューション、特許へと結実する知見を具現化するものであると考えています。」

VakefiGlass社は、技術とチームワークの融合によって高品質の製品を提供することで評判を築いてきました。

Protoduari 氏は、「私たちがFOREL社を選んだ理由としては、FOREL社というブランドをよく知っていたことと、同社の設備が欧州および国際市場で実績が豊富であったことが挙げられます」と述べています。FOREL社は、顧客の声に耳を傾け、専門知識、エンジニアリング、カスタマイズを統合して設備を構築しています。大規模な設備を選ぶ際には、初期投資コストだけに注目するのではなく、潜在的な能力に注目することをお勧めします」。

VakefiGlass社 CEO Shpëtim Protoduari氏

FOREL社による競争優位性
VakefiGlass社の新しいFOREL社製High Tech Jumbo複層ガラス製造ラインは、最先端の魅力的な建築プロジェクトを可能にしています。Pristina(コソボ)のMarigona Towerは、この可能性を象徴しており、コソボの都市のランドマークのひとつとなることが期待されています。

FOREL社製 High Tech Jumbo複層ガラス製造ライン
大型の複層ガラスを製造している様子
複層ガラス(異形)を製造している様子

この24階建ての超高層ビルには、VakefiGlass社の工場で製造された深さ30mmのシーリングが施された複層ガラスが採用されており、ガラスとエネルギー効率に重点を置いた建築設計が反映されています。これらの先進的なソリューションは優れた断熱性を実現し、ビル全体のエネルギー消費量を大幅に削減します。

VakefiGlass社の優れた品質は、PristinaのSkylight Marriotビルでも実証されています。このビルには、FOREL社の複層ガラス製造ラインで生産された独特な形状のガラスが設置されています。さらに、VakefiGlass社はアルバニアと英国で、大型ガラスやスタッガード/ステップガラス、トリプル複層ガラスなどの革新的なデザインを特徴とする重要なプロジェクトを進行中です。

FOREL社製複層ガラス製造ラインで製造した
ガラスを施設したMarigona Tower
Skylight Marriot Pristinaビル

急速に進化する今日の経済環境において、この企業は市場のトレンドに追随するだけでなく、積極的にそれを構築していることを証明しています。同社は、バルカン半島とより広いヨーロッパ市場の両方でリーダーになるために不可欠な、継続的なイノベーション、技術革新、持続可能な成長に重点を置いています。


※本記事は、FOREL社に特別な許諾を得て掲載しています。
※情報出展元:https://www.forelspa.com/projects-and-news/projects/vakefiglass-a-story-of-vision-tenacity-and-excellence/ に掲載


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イタリア・FOREL社



本記事に関する問い合わせ先
株式会社TGM 営業部 設備グループ
TEL: 03-6261-1260 MAIL: general@tgm-japan.com




			

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