
▶NEPTUN社(hall 16 – D63)
Glastec2024見本市でNEPTUN社は、新しい縦型QUICK2-T10シリーズを発表しました。
単純なモデルチェンジではなく、従来機の長所をすべて維持し、それらを強化し、より高い性能とより速い加工機能を追加した新型機です。
ガラス加工方向(板載せ、板下ろし場所の任意設定)の柔軟性、独自のリニアエンコーダーシステムによる完璧な軸位置決め精度とその経年変化に対する不変性、常に作業エリアの近くに配置されたサクションカップによる高いガラス保持状態でのミーリング加工など、これまでのQUICKの成功の秘訣であった特長が組み込まれています。特許取得済みのDCSシステムは、ツールの質に応じて穴あけ性能を最適化し、経験の浅いオペレーターでも最大限の結果を得ることができます。

新シリーズは、より堅牢なモジュール構造とソリューション:
– 10 + 10 ポジションのスピンドルに取り付けられたロータリー マガジンにより、8秒以内でツール交換が可能です。

– ISO 40コーンを採用した、より強力な新型液冷スピンドルによる優れた性能
– 旧シリーズより広い作業領域と加工可能な最小径を実現
– ステンレスとアルマイトを多用し、経年変化による錆のリスクを排除
– パワフルな産業用NCユニット、オムロン製15インチタッチスクリーンを搭載
– 電気キャビネットを機械本体と一体化し、床面積を削減
Quickmill 100-22も展示され、シングルヘッドのミーリング/ドリルCNC機で小規模な生産と自動化のニーズに最適です。ステンレススチール製のコンパクトな構造で、主な特長は従来どおりガラスを固定してのミーリング加工です。
Quickmill 100-22は、産業用として製造され、上位機種に匹敵する性能を持ちながら、限られた予算のニーズに応えます。

また、定番の縦型コバ加工機 ROCK11 も見逃せません。
ROCKシリーズは、高性能で、信頼性が高く、自動化された縦型加工機のひとつです。
鋳鉄製の重厚な構造、頑丈な鋳鉄製ボックスに挿入されたスピンドルとモーターの分離型駆動システム、特許取得のケブラーコンベヤーにより、完璧な研磨品質、低メンテナンス、超寿命が保証されます。
Glasstec2024では、すべてのホイールを自動管理するROCK11 AWA(Automatic Wheels Adjustment 自動ホイール調整機能)が出展されていました。AWAシステムは、ダイヤモンドホイルや研磨ホイール等の完全な自動管理を可能にした縦型加工機のため、経験が浅いオペレーターも研磨加工のエキスパートとして作業を行うことができます。
併せてホイール交換の必要性を事前に警告いたしますので、ホイールやスピンドルの損傷を予防することも可能です。


ROCK11は、平行四辺形加工用の特許トロリーシステムRC-4を装備しています。
下記のアタッチメントを機械のバーに装着することで並行四辺形の斜面のエッジ加工が可能になります。オペレーターは斜めの状態になったガラスを支える必要がないため、安全に並行四辺形のガラスの研磨加工を実現しました。


▶FILTRAGLASS社(hall 15 / stand E12)
持続可能性は世界的な必要性であり、産業部門ではまだ未達成の課題です。 FILTRAGLASS社は、約20年にわたりガラス加工に特化した循環型水処理(ろ過)システムを開発し、活動をよりクリーンで効率的かつ生産性に富むことを目指しています。
この理念は広く伝わっており、Glasstec2024でも例外ではありません。今年の見本市では、FILTRAGLASS社は自社単独のブースを設置し、大規模の展示となりました。
多くのスタッフが会場で待機し、ガラス産業向けの循環型水処理(ろ過)システムの機能と利点について来場者に説明し、非常に多くの関心を集めたことに非常に満足していました。

Glasstec2024では、FILTRAGLASS社が最大の流量を誇るシステムXtrem Flow XF-820モデルを発表しました。

(ろ過)システム XtremFlow XF-820
Xtrem Flowについて
Xtrem Flow は、高い水流量が必要な機械を使用する企業を念頭に設計されており、1分間に多くの水をろ過することができ、お客様ごとに必要な流量に調整することも可能です。 水処理方法は同社の他のシステムとは少し異なり、以下のように行われます。 フィルタープレスシステムを使用して水をろ過します。 つまり、使用された水をフィルタープレートに高出力で押し込むことにより、水中に浮遊するガラス粒子を分離します。 こうして、水はフィルタープレートを高速で通過し、わずか数分で数リットルの水を処理します。
FILTRAGLASS社はガラス産業に関して熟知しており、生産ラインの停止は大きなコストがかかることを認識しています。 そのため、機械のメンテナンスの中断と機械へのダメージを避けると共に環境への影響を軽減しながら、消費量を大幅に節約できる循環型水処理(ろ過)システムを設計、完成させました。
Glasstec2024は、世界中のガラス産業の専門家や企業が集まる最大規模の見本市です。このため、FILTRAGLASS社は、既に世界中の企業から信頼されている同社のシステムを全面的に紹介し、クリーンかつ生産性の高い産業活動が可能であることを実証する絶好の機会となりました。




研磨加工機との組み合わせ
FILTRAGLASS社の各水処理システム(ベーシック版、スタンダード版、ラージ版)を前述のような各社のエッジ加工設備と組み合わせることで、加工設備に損傷を与える可能性のあるガラス粒子を除去し、クリーンな水を再利用できます。この結果、メンテナンスの手間を省き、部品の摩耗を防ぎ、使用寿命の延長が期待されます。
全7回にわたりお届けしました Glasstec 2024 特集は、皆様にお楽しみいただけたでしょうか。株式会社TGMでは今後とも展示会場情報と共に各メーカーおよび海外の最新情報をお届けして参ります。
今後とも変わらぬご愛読を賜りますよう、お願い申し上げます。
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本記事に関する問い合わせ先
株式会社TGM 営業部 設備グループ
TEL: 03-6261-1260 MAIL: general@tgm-japan.com


