【展示会情報】*Glasstec 2024 特集*第1回: BOTTERO社・DELTAMAX社(OPT)・OPTIMA社

2024年10月22日(火)~25日(金)の4日間、ドイツ・デュッセルドルフ市内の展示会場にて、ガラス業界向けの国際展示会であるGlasstec2024が開催されました。
TGM way では展示会や出展メーカー各社などに関する情報を7回に分けてご紹介いたします。

【掲載予定】
第1回 展示会概要紹介、 BOTTERO社、DELTAMAX社(OPT)、OPTIMA社
第2回 FOREL社・DELTAMAX社(Q Plus)・DGT社
第3回 TECGLASS社・FENZI社・ALUPRO社・THERMOSEAL社
第4回 FRATELLI PEZZA社・SCHIATTI ANGELO社
第5回 LITESENTRY/SOFTSOLUTION社
第6回 MISTRELLO社・SKILL GLASS社
第7回 NEPTUN社・FILTRAGLASS社

■Glasstecとは?
Glasstec(グラステック)は、世界でも最大級のガラス業界 総合展示会であり、2年に一度、ドイツのデュッセルドルフ市で開催されます。ガラスメーカーのみならず、加工設備や副資材メーカーといったガラス産業に関するバリューチェーンの各社が出展しており、ガラスのあらゆる可能性を発信しています。 Glasstec 2024はパンデミックが終息し、本来の賑わいを取り戻しました。
※50カ国から1,257の出展者と121カ国から32,000人以上の来場者がありました      (Glasstec 2024 主催発表)

▶BOTTERO社(hall 14 / stand F23-F24)

BOTTEROグループは、ガラス製造・加工のほぼすべての分野で最先端の技術を提供できる唯一の企業です。

活気に満ちたBOTTERO社 ブース

板ガラス、ガラス容器用機械の設計・製造ならびに太陽電池パネル生産のための ターンキーギガファクトリー設立向けEPC(Engineering Procurement and Construction の略称)サービスをご提供させていただいており、太陽光発電技術のサプライチェーンにおける重要なプレーヤーとして広く知られています。
その実績から3Sun社は、Catania地方(イタリア シチリア島東部にある都市)でのギガファクトリー開発の技術パートナーとしてBOTTERO社を採用しました。

Glasstec 2024では同社はブースでの展示はありませんが、代わりにデュッセルドルフ近郊の都市グレーヴェンブロイヒに所在する BOTTERO 社 ドイツ支店にて展示会の全期間を通じて板ガラス分野の技術ワークショップや合せガラス切断機、エッジ加工とCNC加工と併せてFILTRAGLASS社製の循環型の水ろ過装置との連動などの工程デモンストレーションが行われました。

また、板ガラス製品のマーキングとトラッキングに関する最新技術を展示し、これらの技術には、CO2レーザー、QRコード、バーコード、インテリジェントラベルの活用などが盛り込まれていました。

BOTTERO社ドイツ支店のオープンハウスにて実演された設備

合せガラス切断機(548 LAM)
平型CNCマシニングセンター(Pratica)
BOTTERO社製 エッジ加工機とFILTRAGLASS社製 循環型の水ろ過装置のシステム

▶DELTAMAX社(hall 16 / stand C42)

  未洗浄の素板ガラス 欠点検査機(OPT)

開場前の入念な準備風景(DELTAMAX社のブース)

1989年の設立以来、DELTAMAX社は、産業部門における品質管理のためのAIビジョンソリューションの開発で幅広い経験を積んでおり、2010年には、板ガラスの品質管理に専念し、継続的な研究開発により、すべての加工ラインで最先端のソリューションを開発しました。

切断テーブル前に配置されたOPTシステム

OPTは、素板ガラスの欠点マークを検出するために切断テーブルの前に設置されます。未洗浄の素板上の欠点マークを検出することで切断ライン上で廃棄されるガラスの量を減らすことに役立ちます。 これにより、ガラスの無駄な廃棄を減らすことと共に、作業効率を向上させることができます。
また、EUと米国で特許取得済みのこの最先端技術は、切断前の欠点を検出するだけでなく切断工程上でOPTIMA社製の再最適化システムによって生産サイクル全体の効率を向上させます。 OPTを使用することで生産性が向上し、環境面でも大きなメリットが得られ、製造工程がより持続可能で先進的なものになります。

DELTAMAX社のOPTとOPTIMA社の欠点位置の再最適化によるメリット
1.投資の削減:未洗浄の素板の欠点を検出するため洗浄機は不要
2.生産性の向上:素板の欠点マークを再最適化により回避するため廃棄するガラスを削減
3.サイクルタイムの短縮:高性能な欠点検出により工程内での不良率が減少

赤い点は素板上に検出された欠点の位置
OPTIMA社製の再最適化システム(Defect-OPT)で欠点を回避した結果

▶OPTIMA社(hall 16 / stand C43)

Opty-Way Enterprise/Line Manager/GMC-Monitor(ガラス加工業界専用の統合システム)

OPTIMA社は30年以上にわたって、ガラス加工工程の最適化と板ガラス加工機の最適な統合を実現するガラス加工業界専用のソリューションを開発してきました。

デジタルテクノロジーとオートメーションは、Glasstec 2024の主要テーマの一つです。来場者は、OPTIMA社 のアップグレードされた新システム を通じてガラス加工 における技術革新を体験しました。

アップグレードされた新システムのデモンストレーションと共に
活発な意見交換の様子(OPTIMA社ブース)

Opty-Way Enterpriseは、BASIC版、Production Module版が用意されており、板ガラス加工業界向けに設計されており、お客様のERPシステムからデータ連携を行うことが可能です。
連携された情報に基づき、製造バッチの作成、ガラス切断パターンの最適化、工程内ラックの最適化、出荷ラックの最適化、各製造装置へのデータ 連携および各製造工程管理(追跡機能)および各工程ラインの分析機能を提供いたしております。
システムはモジュールで構成されているため、必要な機能を組合せて構築すること可能です。

新 Opty-Way Enterprise

Line Managerは、切断テーブルの近くに設置された切断管理ステーション(Windows PC)で下記のモジュールにて構成されています。
切断パターン再最適化(Re-OPT)、素板欠点回避再最適化(Defect-OPT:DELTAMAX社 OPTと連動)および切断パターン表示(TV-Way)を備えた切断ラインを統合管理するために設計されています。
また、切断テーブルと自動倉庫制御システム(シャトルシステム、ガントリーシステム)と連動し、素板を切断ラインに自動供給することも可能です。 併せて切断工程の進捗状況に関する情報を自動的に取得することができます。

新 Line Manager

GMC-Monitorは、ワークセンターの受払フローを監視・制御するために設計されており、様々な生産段階の状況を進捗管理と様々な作業の履歴管理(トレーサビリティ)の両面から管理します。このモジュールにより、開始、終了、待機状態の管理、個々のガラスの処理時間の計算、前工程の検証、破損の報告などが可能になります(再生産の自動連携が可能)。

新 GMC-Monitor

Enterpriseで利用可能なWeb Dashboards 追加モジュールにより、EdgeやChromeのような一般的なWebブラウザを使用して、Opty-Way Enterpriseのデータベースに保存された生産データに関連する幅広い「Dashboard」ライブラリを提供しています。 様々な方法にて設定が可能であり、 OPTIMA社のサポートチームによるフルカスタマイズや付属の編集機能にて設定編集が可能です。

新 Dashboards

以下画像をクリックしていただくとウェブサイトにアクセスいただけます

イタリア・BOTTERO社
イタリア・DELTAMAX社
イタリア・OPTIMA社

※本記事は、TECGLASS社に特別な許諾を得て掲載しています。
※情報出展元:https://www.tecglassdigital.com/en/emirates-glass-llc-expanding-jumbo-size-solution-with-tecglass-digital-printing-tec-1に掲載



本記事に関する問い合わせ先
株式会社TGM 営業部 設備グループ
TEL: 03-6261-1260 MAIL: general@tgm-japan.com




			

コメントを残す