複層ガラスの高断熱化に寄与するウォームエッジスペーサーは、欧州主要各国で普及率が年々高まり、近年は日本国内でも採用が進んでいます。ウォームエッジスペーサーは、アルミスペーサーに代わる断熱性能の高いスペーサーとして1990年代から開発されました。最初のウォームエッジスペーサーはステンレス製スペーサーでした。現在もビル向けなど大型の複層ガラスで一定の需要があります。2000年代になると、新たなウォームエッジとしてステンレスと樹脂の複合タイプスペーサーが開発され、今日に至るまでに世界的に高いシェアを占めるウォームエッジスペーサーに成長を遂げています。更に2010年代になると現在世界最高の性能を誇るオール樹脂製のスペーサーが登場してきました。現在も多種多彩なウォームエッジスペーサーが市場を賑わせています。
スペーサー市場で世界的に高いシェアを誇るのが、イタリア・ALUPRO社です。ALUPRO社は1992年創業、イタリア北東部ヴェネツィア近郊に本社工場を置くスペーサーメーカーであり、アルミから樹脂まであらゆるウォームエッジスペーサーを提供しています。ALUPRO社はイタリア・FENZI社、デンマーク・ROLLTECH社、スペイン・TECGLASS社とともに「ガラスアライアンス」グループを形成し、世界中に高品質な複層ガラス用副資材をワンストップで提供しています。
ウォームエッジ製品ラインナップ
ALUPRO社グループのウォームエッジスペーサーをご紹介します。
(1)ステンレススペーサー Chromatech(クロマテック)
ステンレススペーサーChromatechは、アルミスペーサーより高い断熱性能を持ち、剛性が高くビル用の大型ガラスなど多用途に対応しています。また、同シリーズには曲げ性を改善したChromatech Plus(クロマテック プラス)などがあり、多様なニーズに対応可能です。

(2)ステンレス・樹脂複合スペーサー Chromatech Ultra F(クロマテックウルトラF)
ステンレス・樹脂複合スペーサーChromatech Ultra Fは、ステンレスと樹脂との複合タイプで、ステンレススペーサーに比べて更に断熱性能を有します。世界的にも高いシェアを誇るウォームエッジです。樹脂のカラーバリエーションも豊富であり、意匠性にも優れています。

(3)樹脂スペーサー Multitech G(マルチテックG)
全て樹脂で形成されているのがMultitechです。グラスファイバー入りの特殊樹脂からなるスペーサーで背面に多層ガラスフィルムを使用したシリーズMultitech Gは最高レベルの断熱性を誇ります。こちらもカラーバリエーションが用意されています。

これらの具体的な断熱性能の比較については下記のPsi値を参照ください。値が小さいほど熱伝導率が低く断熱性能が高いことを意味します。

FL4/A16/FL4複層ガラス Ug=1.1 W/m2K での評価(IFTの報告による)
株式会社TGMでは、上記全てのスペーサーの取扱いが可能で、国内在庫している製品・品種もあります。お気軽にお問合せください。
<今回のメーカー>
以下画像をクリックしていただくとメーカーのウェブサイトにアクセスできます
本記事に関する問い合わせ先
株式会社TGM 営業部 設備グループ
TEL: 03-6261-1260 MAIL: general@tgm-japan.com

