FILTRAGLASS社の国際的な取り組みは、これまで以上に現実的なものとなっています。20年以上の経験を持つ同社のガラス業界向け水処理ステムは、様々な国に輸出され、持続可能な水消費と効率的な生産の実現に役立っています。この点で、同社の最新プロジェクトは、ガラス業界が環境保護のツールになる方向を示す好例です。
今回、FILTRAGLASS社が台湾に渡り、世界有数のガラスメーカーであるHONY GLASS社と協業することとなりました。そこでは、FILTRAGLASS社のDP.165.Fシステムが平型CNC（コンピュータ数値制御）マシン2台と接続する為設置されました。このシステムにより、並外れた美しさを誇る自然の風景を楽しむことができるようになったことは特筆に値します。
このシステムを設置することは、さまざまな理由で非常に重要ですが、主な理由はCNCマシンのスピンドルに最適な水質が確保されることです。大きなメリットの一つはこの天然資源の保護です。このシステムは、固形ガラス粒子を含む製造工程で使用された水を収集し、それをフィルターでろ過して供給回路に戻します。通常、前述のようなリサイクルシステムにより、水の消費量が最大85%削減されます。
その他の利点
この削減は、リサイクルプロセスへの投資を選択した企業に利益をもたらすだけでなく、環境保全を通じて地球環境にも利益をもたらすという他の利点ももたらします。この問題は、これまで以上に全ての人の取り組みが必要な問題です。
メンテナンスの削減と生産性の向上：このリサイクルシステムを使用することで、水道水と同等の品質でガラス粉塵の残留物がないきれいな水で機械を稼働させることができます。その結果、メンテナンス作業が大幅に削減され、機械のメンテナンスにかかるコストと時間も削減されます。例えば、以前は残留物を取り除くためにタンクを空にする作業に時間を費やしていましたが、FILTRAGLASS社製システムではこの作業が不要となり、生産ラインの休止を避けることができます。最終的には、機械の寿命が延び、生産性が向上し、メンテナンスコストが削減されます。
持続可能で環境に優しい: 地球が環境課題に直面していることは周知の事実であり、個人も企業も地球の保護に貢献する必要があります。したがって、この目標に向かって取り組むシステムは評価に値します。水の再利用は、ガラス粉塵を固体で乾燥した、除去可能でリサイクル可能な廃棄物に変換し、環境に廃棄されることを防ぐことで、環境汚染の軽減を促進します。
クーラント消費量の削減：ガラス加工では、切削・研磨作業を改善し、ダイヤモンド研削工具の過熱を防ぐためにクーラントが必要になることがあります。リサイクルシステムがないと、水の寿命が短くなり、クーラントの交換頻度が高くなります。
結論として、この水処理システムはより効率的で持続可能な生産を促進するシステムであり、最終製品である残留物のない透明なガラスに反映されるのです。
CNC加工機におけるFILTRAGLASS社システム
HONY GLASS社で実施したように、CNCマシンヘッドにこのシステムを導入することで、水道水を超クリーン水に置き換えることができます。このプロセスでは、空気圧電磁弁システム、追加のタンク、およびコンプレッサー（後者はオプション）の設置のみが必要です。したがって、FILTRAGLASS社が豊富な経験を持つこの設備により、システムの利点を活用することができます。
※本記事は、FILTRAGLASS社に特別な許諾を得て掲載しています
※情報出展元：2024年5月24日 のhttps://www.filtraglass.com/en/news/filtraglass-and-hony-glass-62に掲載
＜今回のメーカー＞
以下画像をクリックしていただくとメーカーのウェブサイトにアクセスできます
スペイン・FILTRAGLASS社
本記事に関する問い合わせ先
株式会社TGM 営業部 設備グループ
TEL: 03-6261-1260 MAIL: general@tgm-japan.com
TGM way 