【海外情報】GfE(Glass for Europe)が鳥類保護ソリューションの設計に特化した企業を訪問

2024年4月25日、欧州のガラス業界団体Glass for Europe(以下GfE)の事務局は、ガラスのレーザー加工設備を開発している企業、ベルギー・Orion Laser Tech社を訪問しました。同社では、鳥類保護のための措置をガラスに施すことで鳥類の死亡事故を減らし、生物多様性を保全する取り組みを行っています。

正確な統計情報がないため鳥類に関する問題の規模は不明ですが、欧州では毎年何百万羽もの鳥類がガラス面との衝突で死亡していると推測されています。この問題は、都市や建物の拡大、及び鳥類の生態系への圧力の増大により、さらに悪化していく可能性があります。そのため課題は注目を集めつつありますが、ガラス及び窓ガラス業界が何年も前から積極的に解決策の模索を行っています。

鳥類は人間と同様に視覚によって方向を定めるため、飛んでいる場所を正しく判断する必要があります。鳥類はガラスを固体として認識できないか、既知の環​​境 (木や茂みなど)の反射に惑わされてしまうため、ガラスの透明性と反射特性は鳥類にとっては危険となる可能性があります。この課題は、ガラスに模様を付けるなどして鳥類にとって見え易くすることで防ぐことができます。レーザー彫刻技術は、衝突を減らすためにガラスに模様を付ける多くのソリューションの中の1つです。

この分野の研究は現在急速に進んでいます。ガラス及び窓ガラス業界は研究開発に投資し、ガラスの視覚、熱、太陽光制御特性を変えずに非常に効果的な製品の開発を継続するために鳥類学者と協力しています。GfEでは、野生生物を保護する業界の取り組みを理解し、伝える活動を継続していきます。


本記事に関する問い合わせ先
株式会社TGM 営業部 資材グループ
TEL: 03-6261-1260 MAIL: general@tgm-japan.com

コメントを残す