Amicaグループは世界的に名の知れたポーランドの家電メーカーです。
70ヶ国以上でその存在感を示し、ヨーロッパ全体で約3,000人の従業員を擁す同グループは、70年にわたる卓越した経験を活かし、世界中の顧客に年間約500万台の電化製品を販売しています。グループは、Amica社（中央・西ヨーロッパ）、Hansa社（東ヨーロッパ）、Gram社（スカンジナビア）、CDA社（イギリス）、及びFagor社（スペイン）で構成されています。
Amicaグループの物語は本当にユニークです！Amica社は1945年にポーランドの小町ウロンキ（Wronki）で設立され、その後継続的な進化と成長を経て、世界規模で家電製品を製造するメーカーの1つとしての地位を確立しました。
Amicaグループのビジネスは、今日ヨーロッパ市場を席巻しているとおり、成功したポーランド企業の象徴的存在となっています。多くの消費者にとって、高品質、価格、顧客のニーズを満たした企業といえばAmicaブランドを指すでしょう。
Amicaグループでは、最終製品をより適切に制御するための継続的な成長と改善をするため、デジタル印刷技術に期待しています。そこで、高品質の製品を供給するための信頼できるパートナーとしてガラス装飾用のデジタル印刷ラインの世界的サプライヤーであるスペインのTECGLASS社を選択しました。
今般、最大ガラスサイズ600 x 900 mm、9 m／分の印刷能力を備えたデジタル印刷機Vitro-Jetの据付が完了しました。TECGLASS社が提供する品質スキャナーの設置も同時に行われ、Amicaグループの品質基準を保証することに寄与しています。
デジタル印刷機の完成と量産体制の確立は、Amicaグループにとって装飾ガラスの内製化に向けた転換点をとなりました。
TECGLASS社は、Amica社の技術マネージャー兼チーフエナメル技術者であるDariusz Gorączka氏と会談する機会がありました。Gorączka氏は、デジタル印刷技術を生産プロセスに導入したAmica社の取り組みと、最近確立されたAmica社とTECGLASS社のパートナーシップについての見解を述べています。
Q：まず、Amicaグループがこのプロジェクトの信頼できるデジタル印刷機サプライヤーとして TECGLASS社を選択した主な理由は何でしょうか？
A：プロジェクト開始以前、Amicaグループではデジタル印刷の分野での経験が十分とは言えませんでした。投資プロセスにおいて、私たちは会社の新たなビジネスチャンスの開拓を支援してくれるサプライヤーを探していました。そして、ビジネスパートナーに対して独自の提案が可能なTECGLASS社を選択することにしました。TECGLASS社は初期の段階から私たちに全面的なサポートと強力な関与を提供してくれました。それは試運転開始後も何も変わりませんでした。私たちにとって非常に重要だったのは、彼らがプリンター自体だけでなくインクシステムも含めたプロセス全体に責任を持って取り組んで頂いたという事実です。最後に、TECGLASS社は複雑な技術システムを提供し、その知識を私たちのチームとオープンに共有することができました。
Q：プロジェクトの定義、据付、運用、維持という点に関して、TECGLASS社との関係性についてどう思われましたか？
A：プロジェクト期間中、TECGLASS社がプロセス全体を支えてくれたと感じました。問題が発生した際も、TECGLASS社はその課題をオープンに共有し、プロジェクト中に発生したすべての問題を解決することに重点を置いて取り組んでくれました。私たちが最も感銘を受けたのは、据付中のTECGLASS社技術チームの責任感でした。彼らは最高の品質を提供することに努めてくれました。
Q：TECGLASS社は、据付中及び据付完了後にどのくらいのレベルのトレーニングや技術サポートを提供しましたか?
A：プロジェクト全体を通じて、私たちはいくつかのトレーニングを受けました。TECGLASS社の技術者は私たちの質問にも率直に答えくれ、私たちが印刷機の操作方法を確実に理解できるようにしてくれました。TECGLASS社は理論的な知識だけでなく、実践的なスキルも提供してくれました。また、TECGLASS社のオンライン技術サポートにも感謝しています。
Q： TECGLASS社とのこの新しい提携がAmicaグループにとって何を意味するのか、また装飾ガラスにこの技術を組み込むことが製品提供の一部の生産能力と柔軟性の観点でAmicaグループにどのように貢献したかを教えてください。
A：TECGLASS社が提供する新しいデジタルインクジェット技術は、業界の変革をもたらします。まず、新しい技術により、より柔軟に対応できるようになり、競合他社よりもはるかに早く市場の需要に対応できるようになりました。第二に、当社にはほぼ無限の可能性があり、多様なシリーズの機器を生産することができます。最後に重要なことですが、生産プロセスの重要な部分を自身で管理することで、サプライチェーンの崩壊に対する耐性を高めることができます。
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