【海外情報】GfE(Glass for Europe):欧州産業基盤の強化

2024年1月24日、欧州委員会は2023年6月の発表(経済安全保障を強化するための EU のアプローチ)に従い、EUの経済安全保障を強化するための新たな取り組みを提示しました。持続可能性に関して高い水準の意識を有しつつ、競争力のある欧州産業を築くことが、今後のEUの最大の課題の1つです。この議論に寄与するため、欧州ガラス業界団体GfE(Glass for Europe)では政策マニフェスト動画でEUの産業基盤を強化するための具体的な提案を提示しています。

この最新の動画では、NSG建築用ガラスヨーロッパ代表のChristian Quenett氏とGfE事務局長のBertrand Cazes氏が、欧州産業が繁栄し、競争力を維持し、持続可能な変革に貢献できるようにするための強力な法的枠組みの必要性を強調しています。補助金支援と低エネルギーコストによって国際競争が促進されている昨今、EUの製造業者にとって今後の先行きを予測できることが重要です。

建築物の省エネルギーに直接貢献し得る高性能ガラスの製品等を欧州で製造し続けるための取り組みはさらに促進していく必要があります。エネルギー効率の高い製品の需要をサポートするには、大規模なリノベーションを中心とした、リノベーションの波の勢いを高める必要があります。

同時に、各機関は、脱炭素エネルギーへの容易な調達を提供し、競争力のある生産コストで産業投資を誘致するインフラの開発を確保する必要があります。GfEは、各機関がこれらの問題に取り組み続け、炭素国境調整メカニズム(Carbon Border Adjustment Mechanism; CBAM)を超えて取り組んでいくことを奨励しています。ただしCBAMは、ヨーロッパの板ガラス産業が直面しているエネルギーコストの欠点を完全に補うことにはならないため、部分的な対応にすぎません。


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