【ガラス設備】FOREL社：中東でのイノベーションに貢献

中東を拠点とするTechnical Glass and Aluminium LLC社（以下TGAC社）は、建築用ガラス製品のリーディングメーカーとして存在感を示している企業です。創業来30年以上の歴史と経験を有する同社は、高品質なガラス加工に尽力し高い評価を得ています。イタリアの設備メーカーであるFOREL社は、同社に2020年よりガラス加工設備を導入しており、同社のガラス事業に貢献してきました。FOREL社は「TGAC社の新工場に最新のソリューションを提供し、業界における革新と卓越性を高める機会に関与することで、FOREL社として価値ある貢献ができたことを嬉しく思います」と述べています。

TGAC社は、1989年にアラブ首長国連邦（以下UAE）で設立され、レバノンのWaterfront City Complex、ドバイのDubai Creek Harbor、ドーハのDoha Oasis、Katara Towers、Faculty of Islamic Studiesのような特徴的な建物の建設に貢献してきました。2020年に同社はUAEの港湾地区ジュベル・アリに2,500万ドル以上を投資して新工場を設立しました。この工場は面積14,000m2を有する大規模なもので、同地域におけるガラス加工分野の工場として新たな基準を打ち立てることとなりました。

TGAC社とイノベーション：FOREL社の技術

TGAC社の新工場では、最大12m長のガラスの加工を実施するため、数多くの最先端のソリューションが採用されています。その中でも特筆すべきは、FOREL社の複層ガラス製造ライン「High Tech」です。完全に自動化されたこの製造ラインは、高い精度とサイクルタイムの短縮を提供しています。ガラス検査ステーション、Low-E膜の検出センサー、高精度の自動シーリングロボットなどの設備を有するこのラインは、TGAC社の工場の主要な設備の一つと言えます。また、ガス封入や、トリプルガラス、段違いガラス、更には異型ガラスの製造も可能です。FOREL社の技術により、TGAC社は住宅・商用ガラスの最も厳しい要件に対応し、精度及び性能において他に類を見ない製品を提供することができるようになりました。

FOREL社：素晴らしきパートナー

最先端の技術を備えたTGAC社のジュベル・アリの新工場は、地域近隣の他のメーカーを凌駕する生産能力を誇っています。さらに、この工場はソーラーパネルによって電力を供給されており、クリーンエネルギーで運営されています。

TGAC社のCEOであるHisham Hassan氏は、このような重要な投資にはトップクラスのソリューションと技術を選ぶことが不可欠であったと強調します。「サプライヤーの評判も投資の判断材料ではありましたが、あくまでも我々の目標は、今後10年間の会社の成長をサポートできるような、自社のニーズに合った設備を選択することでした。」とHassan氏は説明しています。

FOREL社との関係性については、TGAC社のガラス部門の責任者であるWael Hassan氏が説明しています。「現在の中東の市場では、新築物件には高性能の複層ガラスが必要です。特にファサードに関しては需要が増加しています。今日、私たちの生産の90%はファサードに集中しており、特に大型の複層ガラスパネルが建築で最も使用されるソリューションになっています。FOREL社の複層ガラスラインは、生産においてだけでなく、当社の信頼性を確保する上で重要な役割を果たしています。今日、私たちは常に複層ガラスの最高基準を満たすよう求められており、この目標において、FOREL社との協力体制が強みになることは間違いありません。」

FOREL社とTGAC社：革新と新しい品質基準による未来

新工場の始業に伴い、TGAC社は最大12 × 3.3mのサイズのガラスの加工について新たな基準を設定し、国際基準に則った厳格な品質への取り組みを再構築しています。これにより、地域全体に新しい展望と機会が開かれ、これまで不可能だと思われていたことに挑戦できるようになります。
「私たちはFOREL社を成功のパートナーと考えています。」とTGAC社のWael Hassan氏が述べているとおり、設備の導入におけるFOREL社の貢献は明白なものでした。FOREL社とTGAC社が手を取り合ってガラス加工分野で新たな可能性を創造し、常に限界を模索し、中東地域を新たな高みに導いていくその様子を、我々も容易に想像することができます。