【展示会情報】VITRUM 2023特集第5回：MAPPI社・EUROTECH WAY社・LiteSentry社

◆TGM WAY VITRUM特集（予定）
第1回：FENZI社・ALUPRO社・Profilglass社
第2回：FOREL社・DELTAMAX社・MISTRELLO社
第3回：BOTTERO社・OPTIMA社
第4回：FILTRAGLASS社・IMMMES社・SCHIATTI ANGELO社
第5回：MAPPI社・EUROTECH WAY社・LiteSentry社
第6回：Fratelli Pezza社・PRODIM社・TECGLASS社

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MAPPI社

イタリア・MAPPI社は1993年以来、ガラス業界向けに高品質の強化炉を設計・製造してきた設備メーカーで、本年創業30週年を迎えました。

MAPPI社製ガラス強化炉装置は、省エネを設計上のコンセプトの1つとしており、独自技術で高い強化品質を保ったまま従来と比べて約半減の消費電力で製造することができるのが特徴です。細分化されたヒーティングエリアとマルチヒーティングシステムによって、ガラスの移動そしてガラスのサイズに合わせてヒーターを作動させるため余分なエネルギー消費を避けることができます。なお、インダストリー4.0を見据えて同社はドイツの総合電機メーカーSiemens（シーメンス）社とパートナーシップを締結し、ガラス業界では初めて「Powered by Siemens」に認定されました。製品の一部には「Powered by Siemens」が表記されています。

〇MAPPI社の主な取り扱い製品

ガラス強化炉装置FOXシリーズ

ガラス強化炉装置ATSシリーズ

ガラス強化炉装置MTH Monolithシリーズ

EUROTECH WAY社

イタリア・EUROTECH WAY社は2008年創業で、ガラス強化炉クリーニングロボット、スクリーン印刷機などを提供する設備メーカーです。なかでもガラス強化炉内のセラミックローラー用清掃ロボット「ROBOCLEAN（ロボクリーン）」は人気を博しており、単体で世界中に100台以上の販売実績があります。

今回のVITRUM2023ではガラス強化炉ローラーのモデルを設置し、ROBOCLEANがどのように機能するのかを実物展示しました。同社では「TRUST YOUR HANDS」、「TOUCH THE RESULTS」と掲げており、実物に触れて性能を実感してもらうことに重きを置いています。

ROBOCLEANは、あらかじめクリーニングする強化炉の情報（ローラー径、数など）を入力することで、強化炉内のセラミックローラーを自動でクリーニングします。ローラー表面の異物を除去することで、強化処理時の不具合を最小限に抑えます。これまで人力に頼っていた清掃作業を自動化することで、作業者の負担を減らし省人・高品質化に貢献します。

ガラス強化炉内セラミックローラーの清掃前後事例紹介

〇EUROTECH WAY社の主な取り扱い製品

ガラス強化炉内セラミックローラー清掃ロボット　ROBOCLEAN

LiteSentry社

米国・LiteSentry社は1999年創業のガラス業界向けのオンライン・オフライン品質管理検査装置の専門メーカーです。同社ではガラス歪み検査システム、欠点検査システム、強化炉最適化システムなどの検査装置を販売しています。

同社のガラス歪み測定装置では強化ガラスの表面歪みをリアルタイムに測定することが可能で、製造時の温度むらによって生じる歪み（アニソトロピー：強化ガラスの表面が虹色に見える状態）を定量的に分析します。アニソトロピーは製造時には目立たない状態であっても、施工後に太陽光などの反射で虹色に見えてしまい、ガラス交換が必要となる場合があります。同社の検査装置により不良品を適切に発見し取り除くことによって、後工程で時間や労力、資源といったコストを浪費する事も予防することが可能です。世界的に高まる高品質な強化ガラスの需要に対して、同社の提供するソリューションがますます重視されています。

LiteSentry社は2021年にオーストリアのSOFTSOLUTION社と提携し、総合的なガラス検査ソリューションを提供するグループとなりました。VITRUM2023では同グループで共同出展しています。